【ハーブ紹介】赤ちゃんから大人まで使えるハーブ『カモミール』
今日はハーブの定番、『カモミール(Matricaria recutita)』の紹介です。
絵本ピーターラビットの中にも登場するカモミール。
ミスターマクレガーの庭の冒険の後、高ぶった神経とお腹の痛みを和らげるためにピーターのママが寝る前に入れたのがカモミールティーです。
赤ちゃんから大人まで、誰にでも使える安全で穏やかなハーブですが、
穏やかだからといって決して効き目が弱いわけではないのです。
特に効果を発揮するのが
神経系と消化器系
とても可憐でかわいらしい花のカモミールは、
甘くて優しい匂いと味で
お茶としても飲みやすいです。
小さいお子さんや「繊細さん」に特にオススメのハーブです。
赤ちゃんの歯の生え始め
不機嫌になる、むずがる、寝つきが悪い、よだれ
よく見かける歯の生え始めのサインですよね。
こんな歯の生え始め・中のサインにきくのがカモミールです。
こちらでは赤ちゃん用のカモミールの商品があるのですが、
日本では手に入らないかな?
もし直接使うのが心配であれば、カモミールティーをお母さんが飲んで
母乳を通して赤ちゃんにあげてください。
お母さんの神経も静まり、一石二鳥です!
神経を落ち着かせるハーブ
よく気づく・よく感じる・敏感である
ことにより疲れてしまう神経を優しくサポートしてくれるのがカモミールです。
なので子供さんや「繊細さん」にとても良いと思います。
神経を落ち着かせるので、
不眠や不安などにも効果があります。
伝統的な使い方は現代の研究でもその効果を証明されつつあります。
2019年のメタ分析によると安全なうえ、睡眠の質をよくすることと不安症に効果があることが明らかになっています。
不安や神経からお腹を壊す人は特にこのハーブがぴったりです。
消化器系の症状
▷ 膨張感
▷ 仙痛
▷ 腹痛
▷ 消化不良
▷ 腹部の不快感
などを和らげます。
消化器系が弱くて繊細な人にはとても強い味方です。
痛みや炎症を抑える
皮膚や筋肉、歯茎まで、体中の炎症を抑えて痛みを和らげてくれます。
胃酸過多などで喉から胃にかけてあれている時など
痛みを和らげ粘液の炎症を抑えてくれるのに良いです。(マリーゴールドと混ぜるとなお良し)
皮膚の場合は、外用でローションやお風呂に入れるなど外からのケアでも使えます。濃いめに入れたハーブティーを使って見てください。
生理前症候群(PMS)・生理痛
少し難しいお話ですが、面白い研究結果があります。
ランダム化比較試験 二重盲検の結果、カモミール100mgと非ステロイド性抗炎症薬がPMSがある女性に投与され比較されました。
2ヶ月後、非ステロイド性抗炎症薬に比べてカモミールの方が大幅に生理痛の軽減、精神的な安定が得られたという結果が報告されています。
PMSの種類や人にもよるのでしょうが、
他の研究でも生理痛などの軽減などが認められ
カモミールがPMSや生理痛にも効果があることを示唆しています。
とても興味深いです。
最後に
ハーバリストがこのハーブを手に取る頻度はかなり高いです。
ジェントルなのに効果があるからです。
今日は伝統的な使い方に、最新の研究結果も混ぜて
カモミールの素晴らしさを紹介してみました。
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