感情を解放する、ベルガモット

ベルガモットは柑橘系の果皮から採れる精油で、紅茶のアールグレイの香料に使用されていることでも有名です。他の柑橘系のものと違い、香料のためだけに栽培されているほど、香りに特化した柑橘系と言っても良いでしょう。

爽やかで甘さと渋さを感じる香りは、心にそっと寄り添い、穏やかな気持ちにさせてくれます。感情のバランスを整え、立て直すサポートになります。うつ傾向や、病気の治療で気分が落ち込んでいる時など、心のバランスが大きく崩れているようなときにも、心を温めて明るく照らすような力を与えてくれます。

人は、過去に傷ついたり悲しんだり怒ったりなど、嫌な気持ちになった経験があると、無意識のうちにその出来事をなかったことにして、そのとき味わった感情を感じないようにさせることがあります。しかし、忘れてしまっていても、その経験が自分の考え方や行動に影響し続けていることも多くあります。

そんなときにベルガモットは、その無意識に忘れさせていた経験から味わった感情を思い出させ、今の自分にその感情を解放させて、自分を歪ませていた考え方や行動を戻す過程を優しく見守ってくれます。どんな感情を感じる自分でも大丈夫、必要のない感情はない、ということを教えてくれるようなどこまでも優しい精油なのです。

特に、ベルガモットはあらゆる感情のうちの「怒り」を解放することに役立ちます。怒りを感じ続けると、肝臓や胆のうに負担をかけ、肌や目のトラブルにもつながると言われています。たとえその感情を忘れていたとしても、対応している身体に影響が出てきます。そうならないためにも、自分と向き合い、受け入れて、心をケアしていくことが大切なのです。

そして、心身ともに自分に歪みがない状態になると、今度は自分だけでなく、周りとの調和をとることにも力を貸してくれるのがベルガモットの素晴らしいところです。自分の内面を調えるだけでなく、外からの情報を上手に取り入れて調和し、自分に生かすことを助けてくれます。
広い世界、広い次元で物事を見て、その中の一部として生きている自分を感じることで、自分の限界を決めることなく、いつでも自分は自分でいることが当たり前で、世界のためにもそれが必然であるということを肚の底から受け入れることができるようになります。

そんなベルガモットのおすすめブレンドを紹介します。

エッセンシャルオイルブレンド

＋ラベンダーフランス
リラックスして頭を空っぽにして休みたいときに。

＋クラリセージ
今まで手に入れてきた固定概念を外し、新たな自分の魅力を引き出したいときに。

＋ゼラニウム
気分を明るくして、1日を元気に始めたい朝に。

＋ジュニパーベリー
滞っているところを流して、エネルギーを循環させたいときに。物理的な滞りにも良いので、オイルマッサージや沐浴がおすすめ。

＋レモングラス
気分を切り替えて、新たなスタートを切りたいときに。人生の大きな決断から生活の中の小さな決断まで、あらゆる節目に使うことで、そっと後押ししてくれます。

ベルガモットの香りは、どんなタイプの香りでもブレンドがしやすく、特に少しクセのある香りとブレンドすると、まろやかに角をとってくれるような働きをしてくれます。自分にとって引っかかっている感情があると感じたり、自分の考え方や行動の背景に何があるのかを見つめたいとき、ベルガモットと一緒に向き合って見てみてはいかがでしょうか。

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