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毎日、座ってばかりではないですか?

私は、かつて運動が体に良いとのことで、朝起きてから仕事に行く前にジョギングをやっていました。ところが膝を痛めてしまって、治すのに苦労しました。医者で塗り薬をもらって塗ったりしていたのですが、なかなかよくなりません。結局、膝にサポーターを巻いて温めたのが良かったようで、そうしたらすぐに治りました。

現代は、仕事の関係で座っている時間の長い方が多いと思います。特に、日本人は世界で一番座っているらしいです。
コンピュータ、スマートホン、タブレットなどを使う時間が多く、一日中座って頭が下を向いている状態です。しかも目は狭い範囲にしか焦点を当てていません。

これらの座りすぎによって病気になることがあります。専門家の間では、この病気を「The Sitting Disease」というのだそうです。



長時間、このような姿勢でいると、首の痛み、背中や頭の痛みが起きてくることがあります。さらに、悪いことに長時間座ったままでいると糖尿病になるリスクが90%も増加し、がんや心臓病になるリスクが5倍になるというデータもあるようです。


確か、ある外資系の会社では、立って仕事ができるような机になっていて、立ってパソコンに向かっていると聞いたことがあります。休憩も好きな時にできて、ピザなど自由に食べられるということです。

これからは、立って仕事ができるスタンディングデスクの導入や、立ったまま会議ができる部屋の設置、さらに気軽に休憩の取れる場所も広がってくるでしょう。

座りすぎ


さて、動くことですが、かつて自動化や機械化がそれほど進んでなく手書きだった時代には、多くの人はよく動いていたようです。医者も運動をテーマにすることはなかったようです。

しかし、現代では健康診断で多くの方は医者に「運動しなさい」と勧めているようです。

今では、運動がほとんどの病気の治療にきわめて有効な手段であると立証されています。
心筋梗塞であってもかつてのように絶対安静を勧めてはいないようです。あまり大事にしすぎることはかえって良くないということがわかってきています。

運動が良いと言っても、どのくらいどのように運動したら良いのでしょうか?

よく、フィットネスクラブに入会して運動を始める方もいます。私もかつてやっていました。でも仕事の関係でなかなか行けなくて風呂に入りに行くだけだったことを思い出しました。

フィットネスクラブへの入会やジョギングを始めなくても、日常生活の工夫で動くことができます。家の掃除をすることは運動にもなり、家がきれいにもなって良い方法でしょう。

テレビのコンセントを抜いておくのも良い方法です。テレビをつけてしまうと座ったままの姿勢が長くなりがちです。テレビを惰性で見るのを防げますので時間が有効に使えるようになります。

歩くことは最も基本的な動きなので、是非とも歩く機会を増やしましょう。ひと駅分歩いたり、階段を使ったり日頃のちょっとした工夫で歩くチャンスを増やしましょう。

週末や休みの日には、自然の中に出ていきましょう。森林浴はとても良い運動です。森林浴によって免疫細胞のひとつであるナチュラルキラー細胞が増えるということがわかっています。


都会的な環境の中で動くよりも森林や公園など緑の多い環境の中で散歩したほうが自律神経に良い影響を与えるようです。それによって、血圧・心拍数が改善されることが千葉大学の宮崎良文氏の研究で明らかになりました。

アメリカでは、都市化の進展によって、自然欠乏兆候群という病名もつくられたそうです。

都市での生活によって統合失調症やうつ病になるリスクが増加します。自然に近い環境にいることで、90分で、脳の中で悩みや心配を司る前頭前皮質の活動性が緩むことも証明されています。

自然の中の緑や鳥たち、雲の動きを眺めたり、水の音を聞いたりすることでリラックスできます。家に中に自然の絵画や天然素材のものを置くだけでも気持ちをリラックスさせることができます。

都会のスポーツセンター、スポーツジムや散歩などの運動よりも森林での散歩の方が明らかに健康効果が大きいのです。

さあ、皆さん一緒に動き周りましょう。


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