万全なんて一生こない。それでも意味があるものを作り続けていきたい。
ヘラルボニーの晋太郎です。
新型コロナウイルスが社会を騒然とさせる中、春なんてあったっけな?と思うほど新年度の時間が経過していることに驚きを隠せない今日この頃ですが皆さんはどうお過ごしでしょうか。
今日はヘラルボニーに入社してからの1年間を改めて振り返るnoteを書いていきたいと思い筆をとっています。
■ヘラルボニーでの1年間振り返って
僕がヘラルボニーに正社員として入社してから1年が過ぎました。仕事を改めて振り返ると「TOMORROWLAND」とのコラボハンカチ企画から始まり、花巻市のシティープロモーションとしてJR花巻駅をアートでラッピングした「HANAMAKI ART STATION」など書ききれないほど様々なお仕事に携わらせて頂けたなと思います。
そんな1年間を過ごしてきた僕ですが仕事でのミスを繰り返してしまくりで、我ながら「マジで出来損ない過ぎる」と思いながら仕事をしていた時も結構あったりもして、企画や営業ができる上司や、英語が喋れてクレバーに仕事をこなす同期に負けまいと思いながらも仕事を頑張りたいという気持ちとは裏腹に何も出来ていない自分にただただ焦りを募っていました。
自分が会社に存在してアウトプット出来ている価値ってなんなんだと考えては答えが全く出ない。そんな日々を過ごしていました。
■そんな中での初めての実感
仕事で少しづつ使い始めたデザインソフトを使えるようになるのがただ楽しくて休日にデザインの本を読んだり、遊びで使っていたりしていました。この時は正直仕事に役立てようなんて微塵も思ってなかったです。
ある時、「この画像とか作れたりしないかな?」と会社の中で連絡をもらって作ってみた時に「そうそう!これだよ!いつの間にこんなの作れるようになったの?」と言われて、やった事自体はミジンコくらい小さいことですがヘラルボニーに入社してから初めて役に立てたような感覚を抱いたことを今でも覚えています。
※その時に作った子供服の画像
些細なことかもしれないですがこれがただただ嬉しかった。そして、人間て本当に些細な一言で頑張れる生き物なんだなとも心底思いました。
そこからもっとデザイン勉強したら仕事が楽しくなるような気がして、人生で初めて自分のために何かを学ぶことが楽しくなったように思います。
■万全な状態なんて一生こない
以前書いたnoteにも書いた僕の大好きな漫画からの抜粋になりますが、いつもこの言葉を見て自分を鼓舞しながら仕事しています。
「万全なんて一生こねぇぞ。体調不良でも、2日寝てなくても、友達に裏切られても、女にフラれても、その中で歯くいしばってひねり出した仕事がお前の実力の全てだ。クソみたいな日にいいもんつくるのがプロだ。」
この1年間過ごしてきて思うのが正直万全な日なんて1日もなかったなと思います。併せて、誰しもが万全が来ない中で誰かの言葉や行動に励まされて今日も歯をくいしばって頑張っているんだなと実感した1年でもありました。
また、この1年間仕事を頑張れたのは、仕事がクローズした後に有難い言葉をくれた仕事に協力しれくれた方。娘の作品がこのような形で世の中に出ていくことに胸が踊りますとお手紙を書いてくれたアーティストのお母さん。その全てが原動力になってたと思います。
綺麗事ばっか言ってんなよって言われたとしても、些細な一言で人は頑張れれたり励まされたりする生き物だと思うし、綺麗事くらい言える社会や世界の方が僕はいいなと思います。
これからもきっと万全な状態なんてきっと来ないかもしれない。これは100%僕のエゴかもしれないけれど、それでもいい企画を作りたい、いいデザインも作りたい。そして、無駄ではなく意味のある仕事がしたいし、意味のあるものを作り続けていきたい。そう思います。
きっと明日も万全じゃない日が続くけれど、意味のあるいいモノづくりが出来る人に僕はなりたいです。
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