MC5がカッコイイんだよって話
モーターシティイズバーニング!本日はデトロイトの漢達、MC5の話をさせて頂きたい。
MC5を聴いた事はなくてもキックアウトザジャムズは知ってるって人もいるでしょう(色んな人がカバーしてるしね)。その一曲と、パンクやらメタルの祖みたいな紹介のされ方だけが独り歩きしてる感はどうしてもあるので、本日はそれ以外もいいんだよというのが伝えられたらいいかなと思いますね。
とは言え1stアルバム「キックアウトザジャムズ」にも多少は触れないとね。やっぱ上記のような紹介のされ方をすると、とんでもなく尖ったハードなサウンドを想像すると思うんだけど(只でさえライブアルバムだしね)、割と肩透かしを喰らうと思います。(ハードロックって意味ではなく)ハードなロックも当然あるんだけど、初めて聴いた時は悪ふざけだと思った裏声ボーカルとか、サイケデリックというかフリーキーというか…のロングトラックとか、パンクやらメタルの片鱗みたいなものを求めてると「アレ?」ってなると思うんですよね、大半の人は。どちらかと言えば世界トップクラスに有名なガレージパンクバンドって言った方がいいような気がするんですよね。ちなみにロケットリデューサーNo.62(ラマラマファファファ)という曲があるんですけど、プライマルスクリームのボビーがライブで♪ラマラマラマ ファッファッファーって歌ったりする元ネタはMC5なんじゃないかと個人的には思ってます。
↓このライブ映像が音も良くて大変よろしい。
余談ですけど、ボーカルの人って昔はベースで一回クビになったんじゃなかったかな?クビになった後に歌える事が分かってボーカルとして帰ってきたんじゃなかったっけ?何があるか分からんもんですね。
「バックインザUSA」という2ndアルバムは、MC5流レイドバックしたアメリ感バンドサウンドたっぷりみたいな内容なんですけど、音がなんか軽いっていうか迫力に欠けるんですよね。そこが非常に残念なんですけど、超かっこいいルッキングアットユーという曲が入ってるんで(色んなバージョンがある)それ聴くだけでも価値はあります。マジで。
そして3rdアルバムでありラストアルバムの「ハイタイム」というアルバムが音楽的にも成熟した最高傑作なんじゃないかな?熱量感がしっかり真空パックされたいいスタジオアルバムなんですよ。MC5であればこれを聴くべきだと思います…けど、1stのインパクトに隠れてしまってる感は否めないですよね。もっとMC5を聴きたいであればコレ聴きましょう、是非に。
しかし!しかしですね、MC5と言えばライブバンドですから、ライブアルバム行っときましょう。いいのあるんすわ。サンダーエクスプレス↓というスタジオライブアルバムが!ちょっとジャケがカッコ悪いけど、内容はベストアルバム的な選曲で間違い無いんすわ。iTunesのリンク貼っておきますわ!
それと、裏オススメアルバムもあるんすよ。「'66 ブレイクアウト!」というデビュー前…というか高校生くらいの時の音源を集めたアルバム。レコードで持ってるんですけど、どこに仕舞ったか分からなくなっちゃったな。今度ちゃんと探そう。これホントに最高なんですよ。手に入れやすくはないと思うんだけど、手に入れる価値はめちゃくちゃ有ります。これに入ってるルッキングアットユーがロックバンドの理想郷。デビュー前でこれかよって思ったら恐怖すら覚えますよ。
編集盤みたいなアルバムが多数あるんで、何を聴いたらいいんや?というMC5に興味のある方は本日のお話を参考にして頂けたら幸い。
それではまた!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?