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学園ものライトノベルにおける最適なヒロインの数問題

コミックやアニメのラブコメだと女の子いっぱい出てきてハーレムでヒロインレースって割と多いですが、学園ラノベの場合ヒロイン一人しかいないのも普通なんですよね。読者も好みの女の子ひとりとしっぽりやってればいいという感じなのかもしれません。今どきですね。

とはいうもののヒロイン一人の場合、主人公とラブラブし過ぎていると好きになって告白して付き合ってはい終了な感じでストレートに話が終わっちゃうし、かといって引き延ばすと話に山がないイライラ系鈍感主人公になりがちで作者に技量がないと読んでてつらいというか飽きるしで結果一巻で打ち切り終わりがち。

一方ヒロイン二人のほうが「私はここまでやっちゃうよ」的なエスカレートイベントもできて話的には盛り上がるんですが一定以上進展しにくいというか二人と同時にラブラブすると主人公がサイコパスになっちゃうのでイチャイチャ感が好きな人には物足りないというか、濃いイチャイチャシーンを複数ヒロインでストーリー破綻なく書くには作者の技量が求められますね。

↑ ロングヘアー巨乳サブカルオタ女とショートカット運動部女子の双子の幼馴染ヒロインが交互に彼女になったり元カノになったりする男の子の夢みたいなヒロインレース系ラノベ
恋は双子で割り切れない (電撃文庫:高村 資本)


ここで、ヒロインの数Nを2より増やすと、ヒロインキャラが多すぎて名前覚えられないよ問題が発生します。しかも呼び方が姓から下の名前に変わるという序盤の重要イベントによって覚える量が2倍になります。普段から人の名前も覚えらえない我々にとってそれは難しいよね。

そもそもが学園ラノベの主人公ってコミュ障ボッチが多いので、女の子がいっぱい出てきた時点で「お前設定どこ行ったんだよ」って思うし、作者サイドとしてもハーレムにするとキャラの書き分けが難しいし話が複雑になるので技量が求められるわけです。コミックなら絵でなんとかもあるけどね。

ということで、最近の学園ラノベはヒロイン一人プラスにぎやかしか、せいぜい二人というのが主流ですね。3人目出てくるならまあ2巻目でとかね。まあヒロインが二人以下だとストーリー的に長くても5巻ぐらいで完結するので買いやすくはあります。

↑ ショートカット巨乳とセミロングスレンダーの同級生の双子とじゃれ合う推理ものラノベ。清楚系ショートカット巨乳キャラは珍しい。二巻表紙イラストはスク水・濡れシャツでいいですね
探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる(MF文庫J:玩具堂)

↑ 閉鎖環境実験モジュールラノベという謎ジャンルでのハーレム系ヒロインレースというなんかいろいろ謎
僕たちはまだ恋を知らない ~初恋実験モジュールでの共同生活365日~【電子特典付き】 (MF文庫J:鶏卵 うどん)

↑ メインヒロインはメインヒロインではないしラブコメと書いてあるけどラブコメではない多層構造のラノベ
現実でラブコメできないとだれが決めた?(ビッグガンガンコミックス:初鹿野 創)

↑ ヒロインレースっぽいけどそもそもヒロインは誰なのかという叙述トリックっぽい学園ラノベ
八城くんのおひとり様講座 (オーバーラップ文庫:どぜう丸)


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