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同級生に敬語を使うラノベヒロインの距離感がエモい

学園ラノベの主人公とヒロインの7割は同い年というか同級生です。なので基本的にはため口が多いんですが、時々「同級生に敬語でしゃべるヒロイン」が存在するわけですね。

てゆっか、同級生なのに敬語でしゃべるのってちょっとやばいやつじゃないですか。主人公サイドだったら完全にコミュ障キャラとしてクラスの女の子から「なんで敬語なの?」って突っ込み入っちゃうやつですね。

ヒロインについても、敬語キャラって対人関係の距離感が掴めてないキャラなんですよ。敬語でしゃべってるのに行動はグイグイ来たりとかね。「朗報!ヒロインがコミュ障で距離感がエモい」ってやつですね。

でまあ学園ラノベの面白さは人間関係のゲシュタルト崩壊にあるという理論によると、この距離感の不自由さこそが人間関係の不安定さでありエモさの原動力なわけですよ(力説)

ということで「同級生なのに敬語のヒロイン」の例を以下にどうぞ


橘理華(びきょり)
▼美少女だけどきつい感じのめんどくさい女。主人公がうっかりかかわったために距離感が事故ってエモいことに


斎藤玲奈(俺知ら)
▼図書館で知り合ってから毎日こっそり自分の本を貸してくれるクーデレ美少女。一方相談に載ってくれるバイト先の眼鏡っ子。二段構えのツンデレ


時雨(いもキス)
▼二人っきりの同居になった同い年の義理の妹は実は彼女の双子の妹で二重の意味でヤバい関係なのに妙にグイグイ来て距離感おかしいうえ付き合ってる彼女もいろいろ拗らせてていいぞ


月本六華(幼馴染をフッたら180度キャラがズレた)
▼こんなやつじゃなかったはずのグイグイ来る敬語ヒロインの闇ある感じがこれこそコミュ障ヒロインって感じでよいです


同級生敬語ヒロインの特徴として、どれも基本的に器用で優秀なキャラなのに人間関係だけ不器用なのが萌えポイント。だんだんと距離感を掴んでいく過程がエモいんですよ。過程ですよ過程。わかって!

そういえばかぐや様は告らせたいの早坂も敬語ですね。ため口が安定しないところとか、万能キャラなのに人間関係だけ主従関係以外での距離感が取れない不器用感がでてていいよね。赤坂あかは無茶ラノベ研究してる感があって上手です。

一方ですが、後輩枠のヒロインの場合、デフォルトが敬語ですね。ちょっと距離のある感じがいいですね。幼馴染は距離感近いから除くね。

そして、後輩キャラの特徴としてだいたいグイグイきます(グイグイ来る後輩という概念の記事参照)。距離感があるのにグイグイ来る。むしろ距離感があるからの無理目のグイグイが拗らせ感あっていいよね!

後輩キャラってあんまりメインヒロインにならないんだけど僕的には増えてほしいです。特に妹の友達と友達の妹はもっと深堀の価値があると思うわけですよ。


宮前朱莉(500カタ)
▼あんまり付き合いなかった友達の妹がアパートに押しかけてきたんだけど何考えてるんだろうという、みんな大好きグイグイ来る後輩だよ


ということで、敬語ヒロインですがコミュ障ゆえの距離感を頑張って埋めようとするところがエモいので付き合っちゃうと終わってしまうのが残念。作者様におきましては安定供給を何卒よろしくお願いいたします。

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