羽根だけを残して

どこにいる　どこにいく
どこにいる　遠くにいる
どこにいく　どこにいく
どこにいる　ここにいる
焼け落ちた翼
燃えていく身体
人類よさらば
きみは遥か彼方

夕方に白い星に焦がれた
あなたと私で見つけたのに
影は夜に溶けていった
どこか遠くへ行きたいなもしも
あなたがここにいたんならきっと
深く被った帽子の内側を
覗き込んで不思議そうに
微笑んでくれたのだろう
傷口にほんとうの嘘
ねむっているあいだだけ正気
薄目でも開けばいつものストーリー
疲れを知らない子供のように
季節が俺たちを追い越していく
もしも呼び戻すことが出来たなら
今さら何を惜しむのだろう
僕らを傷つける真実を
洗い流す雨が降る
あなたを知ってしまった日から
もう永遠に自由になれない
伝えることが罪ならば
胸に秘め静かに想う
この手に余るものならいらない
手のひらで救う涙溢さぬように
あなただけが痛みを忘れさせてくれる
どんなdopeより依存性抜群
俺の言うことにあなたは
いつもちんぷんかんぷん
なのにどうしてやさしい表情
あなたがいないとヨレるまじ末期症状
穴の空いた日曜
俺を抱き締めてくれた、
あなたがいるこの世界は美しい
俺がここにいるって教えてくれた
俺の女には羽がついてた