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森林火災から考える世界の温暖化の影響について〜ひとりが発信し、伝えたメッセージが、ひとりを動かす。そして、またひとりが発信していく。〜

Aloha !!
E komo mai !!

ここは私たちが

「自然体」

「誰かに何かを伝えたい」

願望がつまった場所です。

はじめまして、みなさまこんにちは!
いかがお過ごしですか?
猛暑が続いてますね。
熱中症には気をつけましょう。
こまめな水分補給を!

改めまして、こんにちは!

『EKO@Natural Life Artist』

です。

「知ってることを知っているだけで終わらせたくない」
「知らないことを学んでアウトプットする場所を作りたい」

から始まったこの『EKO@Natural Life Artist』

本日のテーマは

【世界と温暖化の影響】

前回に引き続き
「地球温暖化」
について
今回は世界に視野を広げて
お話ししていこうと思います。

私たちがするべき行動とは何でしょうか。
是非みなさまも一緒に考えてみてください。

▼トルコとギリシャの大規模火災

地中海に面した二つの国は、2021年7月下旬以降、大規模な森林火災が発生しました。
同じく、地中海に面している北アフリカのアルジェリアでも火災が発生。

ギリシャでは、過去30年で最も深刻な熱波に見舞われていて
最高気温が45度に達しています。

8月中旬ごろトルコでは雨が降り
被害が収まり始めていますが
ギリシャなどでは依然として危機が続いています。

両国は
「過去に例を見ない、最大の火災」
と発表しています。

各地、消火や被災地の救済などが続けられていますが
地中海沿岸の特有で希少な森林の生態系への影響が心配されています。

■トルコにおける被害規模と自然への影響の可能性■
全81県のうち50県以上で火災が発生。
推定焼失面積:約 28万3,204ヘクタール。
特に、南西部で火災が広く発生。
アンタルヤ県では長期にわたる延焼が続いた。
これらの被災地には、家畜ヤギの原種とされるパサン(ノヤギ)や、中型野生ネコのカラカルなど、多くの野生生物が生息する。

■ギリシャにおける被害規模と自然への影響の可能性■
推定焼失面積:11万ヘクタール
2021年5月にもアテネ西方のゲラニア山脈で大規模な火災が発生
火災の発生原因:多くが人為的な行為。2020年の火災では検挙の87%を火の不始末などの過失が占める。
地中海沿岸林と呼ばれる景観の森林や、そうした環境に生息するヤブノウサギ、キンイロジャッカルなどの野生生物が被害を受けていると考えられる。

引用:WWF  /  BBC

▼世界の森林を襲う火災

トルコ・ギリシャなどの地中海沿岸では
もともと下記に極度に乾燥する気候で、
火災が起こりやすく、発生するとなかなか消火ができません。
消火には自然の雨に頼らざるおえないのです。

そのため、乾季が長引いたり、少ない雨がさらに降らなくなると
干ばつなどが頻発します。
そうなると、火災がさらに拡大し、鎮火のめどが立たなくなってきます。

そして、近年そうした問題が世界中で多発しています。

南米アマゾン、北米カリフォルニア州、オーストラリア、
そしてインドネシアでの
森林火災、山火事が大きく報道され注目されています。
これらはいずれも干ばつや、乾季の長期化などが被害を大きくしています。

▼気候変動が及ぼす火災の影響

気候変動による干ばつや、異常な高温などが発生している今
大きく影響を及ぼしていると指摘されているのが
深刻化している気候変動=「地球温暖化」です。

2021年8月、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は
世界の温暖化の科学に関する最新の報告書を発表しました。
その中でも、今後乾燥化や干ばつ化などが
さらに増加していくと懸念が指摘されました。

毎年、世界各地で発生している大規模な火災は
気候変動という一つの原因によって、深刻化し続けています。

特に、地中海地方はIPCCの報告書の中でも
乾燥化がさらに進む可能性があると
警告されている地域の一つです。
このような地域では、火災の発生による
社会や自然環境が被る影響もまた、甚大化していきます。
実際、気候変動の影響で深刻化する火災は
今後、数年間で地中海諸国に年間50億ユーロにのぼる
経済的損害が推定されています。

▼IPCCとは

世界に公開されている気候変動に関するあらゆる文献を
世界中の科学者や専門家が評価し、
「気候変動のリスク・影響・予防法」についての報告書を
120カ国以上の国が共同で作っている機関のこと。
※IPCC独自の研究はしていない。
※最終的な報告書の執筆者は、各政府が人選している。
※その評価の過程や、報告書などは全てオンライン公開されている。

▼IPCCが考える3つのシナリオ

■楽観的シナリオ■
持続可能な社会を現実したシナリオは、
いずれも地球温暖化を2度未満に抑えるという
パリ協定の目標を達成している。
各国が化石燃料のしようを削減し
21世紀半ばから後半にかけて世界の二酸化炭素排出量がゼロになる。

その後、大規模な実証実験が行われていない技術を使って
空気中の二酸化炭素を回収し、排出量はマイナスに転じる。

今世紀末には、第一のシナリオ「1.4度」
第二のシナリオ「1.8度」気温が上昇することになる。
二つの違いは排出量削減速度と
二酸化炭素回収技術導入するペースが関係している。

そうすると、異常気象の頻度や深刻度こそ上昇するものの
より深刻な気候変動の影響は回避される。
同時に経済成長や教育、医療に対する幅広い投資により
世界の生活水準が向上する。

21世紀末には、
世界はより豊かに、より平等になっており、
世界的な協力や資源の共有が不十分な場合に比べて、
社会は変化した気候に適応しやすくなっている。

■中間的シナリオ■
この場合は二酸化炭素排出量は今世紀半ばまで高水準を推移する。
その後、減少に転じる。
21世紀末には、世界の気温は約2.7度上昇していることになります。

このシナリオは、世界がより積極的に排出削減が
できなかった場合の未来を表しています。

世界の経済成長にムラがあり、
富と社会的平等の向上に向けて前進する国もあれば
遅れをとる国も出てきます。
途上国の出生率は依然として高く
世界人口は今世紀末に約95億人でピークを迎えます。
その時、世界の多くの地域は深刻な気候変動の影響で脆弱なままになる。

さらに、悪い方へ考えるとナショナリズムが各国を強く支配し
グローバルな協力関係が崩壊、経済成長と社会的進歩が停滞する。
そして貧困国の出生率が高いままだと
世界の人口が今世紀末120億人以上に増加します。
二酸化炭素排出量も増加し続け、2100年には地球の温度が
産業革命以前の水準より3.6度高くなります。

干ばつや洪水がひどくなり
夏の北極海の海氷は消滅
かつては50年に一度の熱波が40倍近く発生頻度が上がります。

■奇妙なシナリオ■
最後に、まるでSFのようなシナリオがある。
二酸化炭素排出が減少もおろか、
化石燃料の採掘量を倍増させ、エネルギー集約型の生活を加速させます。
各国がより多くの石炭を採掘し、燃焼させ、
世界の気温が4.4度も上昇します。

しかし、このシナリオでは
世界中の国々が経済的、社会的に大きく発展するため
化石燃料の恩恵があらゆる場所に行き渡ります。
そうすることで
今世紀末「非常に豊かで、非常に平等で、非常にハイテク」
と表現する社会が実現することになります。
ただし、地球は地獄のような暑さです。

ナショナリズムに支配された貧しい不平等な世界を迎えるより
人類にとって適応しやすいかもしれません。

▼奇妙なシナリオがある理由

奇妙なシナリオがある理由等は
奇妙なシナリオを読んでもわかる通り
非現実的です。
現に、市場原理と気候変動政策によって
富裕国の石炭使用量は減少しています。

しかし、前回の報告書との継続性もふまえ
このシナリオも含めることにしました。
また、永久凍土が解けることによる二酸化炭素やメタンの大量放出など
気候システム内のフィードバックによって
温暖化のレベルが最悪の予測値に押し上げられる可能性もあります。
人為的に排出された二酸化炭素に対して
現在考えられるよりも気候が敏感に反応した場合も同様です。

米アリゾナ大学の気候科学者で、
IPCC報告書の共同執筆者であるジェシカ・ティアニー氏は
「IPCCとしては、最も極端な可能性を考慮する必要があります」
と言います。

「最も可能性が高いと思われるシナリオだけでは、
起こり得る結果の幅を知ることができない。」

楽観的シナリオは
今までの気候変動対策を考えると可能性が低いと思われています。
しかし、それも変わる可能性があります。

世界の二酸化炭素排出量の約3分の2を占める国々が、
今世紀半ばまでに排出量をゼロにすることを約束しています。
相当に難しいことではあるものの、
もし、これらの国が約束を果たし、他の開発途上国も追随するならば、

「気温の上昇は1.5〜2℃に十分おさまる」

ハウスファザー氏は
「私たちはまだ、より良い道を選べるのです」
と言います。

そう考えると
「より悪い道を選べる」
ということになります。
ただ、その結果を知っておくことで
私たちは自分たちで
「より良い道を選ぼう」
そういう思いが込められているのではないかと
私たちは考えます。

▼グレタさん

「グレタさん」
テレビで一時期よく取り上げられていたので
名前を耳にしたことはあるかと思います。
さて、彼女は何をした子なのか。

何者なのか、それは

2018年の8月にSkolstrejkförklimatet 
(気候変動のための学校のストライキ)と
書かれたボードを持ってスウェーデン議会の外に座って抗議した子です。

そのストライキの様子をインスタグラムで投稿。
次の週から彼女の行動に共感した学生が集まり、さらに拡散されていった。

現在もそのストライキは行われており、さらに世界各国へと拡大している。
その活動をFriday for Future(未来のための金曜日)といい、
日本でも学生が中心となって
毎週金曜日に気候危機へのアクションを行っている。

▼グレタの今までの発言

2019年9月23日 国連気候行動サミット2019
(UN Climate Action Summit 2019 at NY)
ここで行った、たった16歳の少女としての訴えが、
各メディアで拡散されました。

「私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです。
なのにあなた方が話すことは、お金のことや、
延々に続く経済成長というおとぎ話ばかり。
よく、そんなことが言えますね。」

この言葉は世界に大きな衝撃を与えました。

そしてさらに、
2020年1月21日 世界経済フォーラム(WEF)年次総会
ダボス会議 at スイス

「数字をごまかしたり、
いじったりしてネットゼロやカーボンニュートラルを達成して欲しい
と言っているわけでもありません。
私たちが必要としているのは「低炭素経済」ではありません。
「排出量を抑える」ことではないのです。
温度上昇を1.5度以内に抑えるには、
炭素排出を停止しなければならないのです。

私たちの家は今もまだ燃えています。
あなたたちが「なにもしないこと」が、
火に油を注ぎ、刻一刻と炎は激しさをましています。」

彼女の発言は世界を大きく動かしました。

▼私たちがすべきこと

地球温暖化がもたらす影響は
地球の気候変動や災害だけでなく
生態系が変わりウイルスも進化したり
紛争が増える可能性もあります。

人間は
干ばつ・水害などの被害(ピンチに陥る)の後で
紛争を起こす可能性が高いです。

そうならないためにも
私たちがすべきことはいくつもあります。

その中で、大きく打ち出しているのが

①化石燃料の燃焼に伴う排出物をその発生源から速やかに削減する
▶︎化石燃料の燃焼から出るCO2の削減。自然燃料に変える(水力/風力/太陽光)

②食肉・乳製品産業のための森林破壊と土地の利用を減少させる
▶︎地球の26%は家畜動物の飼育のために使われている。
世界の農地の83%が飼料作物のために使われている。
動物の飼料のために穀物が生産されすぎている。
そう考えると、畜産動物の数を減らすことが一番の方法かもしれません。
畜産動物(牛豚鶏)を食べることを減らす。
代替肉(大豆ミート/オムニミート:プラントベースミート)ジビエ肉を食べる機会を増やす。

※オムニミートとは
カナダの科学者が2年をかけて開発した、次世代の肉に変わる食材。
見た目はひき肉そのもの。
味も通常の肉の食感を完全再現しているため、植物性であることは
事前に言われないとわからないくらいで、
普段肉食の人が最初に植物性の食材へシフトしていくときに違和感がないよう作られている。
原料は、エンドウ豆、遺伝子組み換えしていない大豆、椎茸、米の植物性タンパク質
2018年の4月から発売を開始し、日本では2019年の5月に初上陸してから注目を浴びている。
肉は元々、ホルモン剤を大量投入されて太らされている動物であるため、健康への影響も懸念されているがオムニミートはそのような薬物を使用していないため、健康面でのメリットも大きい。

③地域住民や先住民と協力して自然を守り、回復させる
▶︎先住民の教えを学ぶ。自然とともに生きる方法を理解する。

いろいろな方法がありますが
一人でできることはなかなか難しいです。

その中でも地域が独自で法律を決め
自然を守る行動を起こしたのがハワイ州

「ハワイはオキシベンゾン・オクチノキサートを含む
日焼け止めの販売及び、使用しての海水浴禁止」

と2021年1月より施行されました。

販売禁止の対象となるのはサンゴ礁の白化などの原因になっている
と一部の研究者から指摘されている、
以下の成分が含まれる日焼け止めです。
(※医師の処方によるものは対象外となります。)
オキシベンゾン (Oxybenzone)
オクチノキサート (Octinoxate)

おすすめの日焼け止め
https://littlehandshawaii.com/products/1-oz-organic-face-stick
https://www.kokuasuncare.com/
https://allgoodproducts.com/reef-friendly/

※プロダクトの成分だけではなくて、パッケージがアップサイクルなものや、自然分解できるものなのか?動物実験していないものなのか?も加味して購入したいですね!

サンゴ礁の白化を抑えることで
二酸化炭素を吸収し、地球温暖化からも守ってくれているのです。
熱帯雨林に匹敵するほどの
二酸化炭素を体内に留めているとも言われています。

私たち一人一人が行動することは
一人分を減らしてるわけではないです。

こういう行動をこういう理由でしませんという
メッセージを発信していくことで

「他の人に気づいてもらうこと」

が重要だと思います。

一人一人がいろいろな人に伝えることができる。
そこから他の人を行動させることができる。

こういった連鎖を大切にしないと
地球温暖化がさらに深刻化していくことは
間違いないです。

今掲げている目標を達成させるためには
意識をもって行動することが重要です。

「ひとりが発信し、伝えたメッセージが、ひとりを動かす。
そして、またひとりが発信していく。」

更新は、毎週金曜日
次回は【9月3日】です。


今日、誰か一人でも「Happy」になれるように!


Mahalo !
A hui hou !


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