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私が目指すところ ~大学編入市場をマーケティング的視点で考察~

教育カテゴリでも異質で奇妙な「大学編入」という市場のお話。
私が何のために情報発信しているのか、そのわけを話します。

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どうも、新選組です。

今回はちょっと毛色の異なる記事です。
題名からも分かる通り、神戸大学経営学部、名古屋大学経済学部の編入試験を突破してきた私が、社会人になった今、「大学編入」という市場(マーケット)についてどのような視点で見ているか、なぜ今更4年半ぶりにTwitterアカウントを復活させたのか、そんな内容を書き記していきます。

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大学編入という市場(マーケット)について

編入試験合格を目指す皆さん、
そして、既に編入試験に合格された皆さん。

大学編入っていうビジネスについてどう思いますか?

「どう思いますか?って言われても、、、
予備校高いし、結構儲かってそうだな、みたいな、、、」

まあ、そうですよね。

私は大手広告代理店に勤務し、マーケティング部署に現在所属しています。
何をやる部署かって言うと、商品が一番売れるコミュニケーション設計(広告手段)は何かを考える部署です。

例えば、新商品の日焼け止めクリームのTVCMを打つとします。日焼け止めクリームなんて有象無象に色んな種類のものが売っているし、単に「日焼けを防げる!」なんて言っても売れるわけがないですよね。そんなときに、じゃあ、日焼けを防ぎたいのと同時に、肌もきれいにしたいっていう需要があるから、それを組み合わせてメッセージを届ければ、手に取ってくれるんじゃないか?みたいなことを考えます。

日焼け止めが1商品しかない世界だと仮定して、その世界では日焼けを予防したいと思っている人が仮に1000万人いるとします。そうすると、その商品は1000万個売れますよね。また、その同じ世界に肌をきれいにしたいと思っている人も1000万人いるとします。その合計は延べ2000万人ですが、日焼けを予防したい悩みと肌をきれいにしたい悩み両方を抱えている(かぶっている)人もいることを考慮すると、1,500万人くらいがこの日焼け止めを買ってくれることになります。

つまり、「日焼け止め」という市場に、「肌悩み」という市場を組み合わせることで、マーケットボリューム(買ってくれる可能性がある人達の集団)を増やしたわけです。

かなり簡単に説明しましたが、就職してからというもの、叩きに叩き込まれ、普段からこんなことをばっかりを考えて生きるようになりました。

まあそんな流れもあって、コロナの影響でリモートワークとなった今、時間的にも余裕が生まれたんで、私が通ってきた「大学編入」という市場(マーケット)について、ふと思い返してみたんです。

所謂、一般的な大学入試における、学習塾・予備校の市場規模は9,700億円と言われています。「一般入試で志望校に合格したい」という人がこれだけいますよ、というのをお金を単位にして表すと、この金額だということです。

では、大学編入市場はどうなんでしょうか?
明確な数字がないので、あくまで推測ですが、仮に一般的な大学入試市場の0.05%程度市場の大きさだとすると、大学編入市場は4.85億円程度の市場(いや、もっと小さいかも)でしかありません。

そりゃそうですよね。一般的な大学入試は、多くの高校生が通る道ですが、大学編入試験はごく限られた枠に、ごく限られた人たちしか入れないんですから。当然、受験生の母数も小さいです。

ビジネス的視点で考えると、こんな儲からない市場には、四谷学院みたいな大手予備校は手を出してきません。(大学に一般入試で受かりたい浪人生を相手にする方が圧倒的に儲かるということ)

だからこそ、編入予備校というのは、中〇ゼミナールやE〇Cのような一部の企業しか事業を行っていないのです。

私的には、この市場、正直かなり歪んで見えます。
おかしいことだらけだと思います。

何がおかしいと思うかというと、下記の5つです。

①小さな市場であるが故に、一部の予備校に情報が集まりすぎる
②それによって、一部の予備校が受験生より強い立場になる
③強い立場なので、予備校の受講料は超高額
④授業の質が金額に見合っていないことが多い
⑤編入試験というものを経験したことのない指導者たちによる授業

これらの点から、現状、大学編入という市場は、
情報の非対称性を利用して、一部の企業が受験生から高額な受講料を取る、ヤ〇ザに近いビジネスが蔓延しているんじゃないかと思っています。

こんな小さな市場に大手は手を出してこないし、受験生の悩み(ニーズ)は深いから、黙っていても集まってくる。つまり、やりたい放題ということですよ。

ここまで、かなり編入予備校を悪く言ってしまいました。今編入予備校に通っている方も読んで下さっているかもしれないのに、ごめんなさい。

ですが私は編入予備校の全てを否定しているわけではありません。私も40万円以上投資して、編入予備校に通った身ですので、ノウハウがあることは確かですし、多少なりとも感謝はしています。編入予備校のおかげで、合格を掴むことができた人も毎年多くいるのは事実で、その人たちにとっては、なくてはならなかった存在のはずです。

しかし。

高額な講義料が払える人は編入予備校に行き、払えない人は独学せざるを得ないのが今の「大学編入」市場です。私は運良くバイト代を貯められたので、高額な講義料を拠出できましたが、これって結構な不平等じゃないでしょうか

私が言いたいのは、

「予備校 or 独学、あなたはどっち!!」

みたいな、そんな両極端ではなくて、
その中間も実現できるんじゃないかってことです。

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私がやりたいこと

ここまで長くなってしまいましたが、結論私が今やりたいことは、
「大学編入」という市場をアップデートすることです。

もっと具体的に言うと、
お金がそんなになくたって、環境に恵まれていなくたって、等しく情報を受け取れて、等しく人生を変えるチャンスを享受できるようにしてあげたいんです。

さらに、編入試験の合格者にも私は目を向けています。
この人たちって、ごく少数の枠を勝ち取るために、自分なりに方法を見出して、孤独な勉強にも打ち勝って、やっとこさ人生を変えることができた凄い、凄い人たちなんです。(自分のことをどうこう言っているわけでは決してありません。)

京都大学、大阪大学、神戸大学の経済学部、すべての合格枠を合わせても、40~50人ですよね?毎年、たったの40~50人しか京阪神の合格者は生まれないんですよ。この人たちしか、編入試験合格のノウハウを知り得ないわけです。

私は、そんな合格者の人たちに、その能力・ノウハウをもっと活かしてほしい、それが価値に変わることを知ってほしいと思っています。

ここで、下の図を見てください。
現状の大学編入市場を簡略図にしたものです。

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こう見ると、編入予備校などが持つ合格のためのノウハウは、受験生へ一方的に流れ出ていき、合格者も積極的に情報発信しないので、得たはずのそのノウハウが活かされないまま、何も価値として残らないまま、失われていくのが分かると思います。それにより、予備校だけにノウハウが蓄積することで、予備校の立場がどんどん強くなっているのです。

次に、下の図を見てください。
これは、私が作りたい、新しい大学編入市場の姿です。

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この世界では、予備校の代わりに、編入合格者が情報を提供していきます。編入試験合格者から、次の世代の編入試験受験者にノウハウが流れ、またその繰り返しで、次の世代、そのまた次の世代へとグルグル回り、情報がどんどん蓄積されていきます。何が素晴らしいかって、お金がきちんと編入合格者のもとへ流れることです。必死に頑張って獲得したあなたのその合格ノウハウに対して、対価が支払われるということです。

編入試験合格のノウハウってそれが欲しい人にとってはものすごい価値なんです。せっかく独自の方法と感覚で合格をつかみ取ったのに、そのまま合格先の大学に編入学し、鳥貴族でバイトして、何気なく大学生活を終わらせていくのって、もったいなくないですか?

私は、この循環システムを構築することで、編入受験者も、編入合格者もどちらもwin-winになるような状態を作りたいと思っています。

要は、編入合格者が次年度の受験者にノウハウを伝授する代わりに、これまで予備校だけに流れていたお金を編入合格者にも流れるようにするということです。

そして今は、その検証段階にあります。

だから、有料noteを作ってみて、編入合格者が発信する情報は価値に変わるのかを自ら確かめてみましたし、過去問研究サークルなるものを作って、その仕組みが自走し得るものなのかをテストしていますし、編入家庭教師もやっています。これらは全て先述の目的を達成するための検証事項です。

「お金稼ぎに来たんですか?」

とか

「20歳そこらの人からお金巻き上げるなんてよっぽどリアルが充実してないんですね」

とか、

様々なご意見をいただきました。質問箱っていう匿名のサービスを通して。

その方たちの指摘もよく分かります。
しかし、私はもう少し先を見ています。別にnoteやサークル(オンラインサロン)で受け取るお金なんてこれっぽっちも気にしていません。

だって、お金が本当に欲しければ、1時間でも多く残業をつける方がよっぽど効率的ですから。私の残業代を時給換算すると今が4,000円くらいですから、1万円稼ぎたいなら2時間半多く残業を付ければそれで済みます。

私がお伝えしたいのは、私の有料noteを買えという話では全くなくて、合格のノウハウを得るために、投資を惜しまない姿勢は大事だということです。これらのノウハウを得るために、高額な講義料を払って予備校に通う方が結局多く合格を掴んでいるのは紛れもない事実ですから。その人たちに勝つにはどうすればいいのか、という発想は常に持っておくべきです。

なので、お金稼ぎしたいんだろ云々の話ではなくて、あなた個人が正しい情報を見極め、取捨選択する選択眼を持ち、価値ある情報だけに投資すればいいだけの話だということです。

合格できる人は、合格するための情報に対して常にアンテナを張っていて、情報を得た瞬間、それを実行に移すこと(猛勉強)ができる人。

そのような投資もできずに合格できるほど編入試験は甘くないと私は思っています。(もちろん一部の天才は除きますよ)

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最後に

てな感じで、私はこれまで誰もやってこなかった、
「大学編入」という市場のアップデートに挑戦していきます。

上手くいくかはもちろんわかりません。
でも、やってみます。理由は面白そうだから。
そして、私にできそうなことだから。

失敗したら失敗したでいいです。別に失うものもありません。

もし、編入合格者の中で、この取り組みに共感してくれる人がいるならば、ぜひTwitterのDMからご連絡ください。鳥貴族のバイトなんかより対価をもらえるようにしてみせます。一緒に盛り上げていけると嬉しいです、ぜひ力を貸してください。

そして、編入受験者の中で、この取り組みに共感してくれる人がいるならば、ぜひ経済経営編入サークルに入ってみてください。月額数千円で入会が可能です。ここでしか得られない内容をどしどし提供していきます。後悔はさせません。※2021年6月時点メンバー数:68名

と、いうことで、今回はいつもとちょっと違う、
私が今目指しているところをマーケティング的な視点も踏まえて書いてみました。

これからも、編入合格を目指す大学生・高専生・短大生・社会人に向けて、価値ある情報発信を続けていく所存です。

次回の記事で会いましょう!
それでは!!

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