見出し画像

事は存外単純なもの

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 寝坊気味に起きて、
 慌ただしく朝食の準備してる中、
 コイツがしゃべり続けてたので記録。

(文字数:約1000文字)


  ネガティブな言葉ばかり浴びながら育つと、
  それはネガティブな言葉に反応し、
  ネガティブな言葉を追い求めるようにもなる。

  ネガティブ以外は自分を表すに、
  ふさわしく感じられず、
  向けられてもしっくりこないわけだ。

  だからポジティブな言葉を使うべきだ、
  と決められてしまってもかなり困る。

  言葉は本来道具に過ぎないからだ。


  言葉自体には本来善悪も巧拙もない。
  同じ国内でも地域ごと集団ごとの言葉が、
  日々生み出され続けるように、

  現実に対処したものである事が、
  何より重要である。

  ただし、
  現実をそのまま伝えれば済むものではない。

  言葉の道具としての役割は、
  ただ「情報を伝える」だけではないからだ。



  発した者の血肉を通す以上、
  その人物の人となりに、
  心身の緊張度合いも伝えてくれる。

  ネガティブばかりを与えられて育った血肉からは、
  それはネガティブが染み出してしまうものだ。
  
  実を言えばそれまでに浴びてきたネガティブの、
  質と量と程度の差でしかないのだが、

  ネガティブをそれほど知らずに育った者の中では、
  言葉の集合体と言えど異形に映る。


  そしてお貴族様は常に、
  自分たちの身の周りから視界から、
  醜く映る物を遠ざけたがるものだ。

  しかし腐りかけのものは美味いのもまた事実。

  なぜなら腐る、
  と言う事自体が即ち、
  腐るだけの滋養に満ち溢れていたわけだから。

  その結果お貴族様の周りには、
  美しく映るが味気の無い、
  スッカスカな言葉しか残らない。

  お貴族様と下々の間には、
  伝わり切れない言葉ばかりが流れ続ける。
  発酵させ酒にでも仕立てなければ、
  まず受け入れられず喜ばれもしない。


  ネガティブを浴びせ続けながら育てる行為が、
  どれほど罪深いものか、

  同時にお貴族様という存在が、
  どれほど贅沢豪奢を極め尽くしているか、

  イメージだけでも伝わってもらえるだろうか。  

  

何かしら心に残りましたらお願いします。頂いたサポートは切実に、私と配偶者の生活費の足しになります!