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8週目:これで終わりと思うなよ

この記事は無料マガジン
 『偏光点字技術』中の
 「偏光触読まとめ」に添付します。

(文字数:約1800文字+図1枚)



困るようで困らないだろう話だが

  触読を習得した暁には、
  日々の研鑽が必要と思われるので、
  『点字毎日新聞』を購入しなくては、

  とボランティア先でぼやいていたら、
  ここ数回話題に出していたリマさん(仮名)が、

  「週遅れで構わなければ、
   私が読み終えた新聞あげますよ?
   どうせ捨てる物だしもったいないんで」

  と言ってくれて実際にもらえたわけだ。
  ありがとうありがとう。

  早速持って帰って家で開いたわけだ。

  「きちんとお礼しなきゃだね。
   リマさんは購読料払ってるんだし、
   コーヒーくらいおごってあげなさい」

  と配偶者が言ってきたが言われなくてもだ、
  と思いつつ、

  「貴方もちょっと見てみるかい?」
  と紙面を差し出したところ、

  「うっ。気持ち悪っ」
  とえづきかけられてしまった。

  筋金入りのアニメオタクであれば、
  きっと私の口からも現実に、
  「ガビーン……」と出ていただろう。

  前々から集合体恐怖気味っぽいな、
  とは察していたが配偶者、
  まさかここまでだったとは……(涙)。

  「それじゃあ点字の触読を勧めても、
   無理。出来ないって人割といるなぁ(汗)」
  と口にしながら思っていた事と、
  同じ内容を配偶者が言ってくれたが。

  「まぁ触読する場合は、
   点字を目で見ないわけだから、
   関係無いけどね」
  「だな」


今週触った点字

  正直今週はかなり疲れたぞ。

  まず五十音字全てを使って、
  A4サイズの点字2ページ
  (1ページにつき32文字×17行)で記された、
  「浦島太郎」を読んだんだが、

  1ページ30分以内に読むのが理想、
  と教科書には書かれてあって、
  そこはまぁクリアできたんだが、

  「玉手箱」が書き表し切れないんだ。
  濁点、はまだ習っていないからな。

  「竜宮城」も書き表し切れないんだ。
  濁点、に加えて、
  「小さなやゆよ」もまだ習っていないからな。

  そんなわけで今週の後半は濁点と半濁点。

教科書もさるもの

  教科書もなかなか、
  粋な表現をしてくれるぜと思ったんだが、

  「五十音字までは、
   触知感覚を身に付けるための、
   訓練」であって、

  「濁点・半濁点からは、
   知識と感覚を結び付けて理解する、
   習得」に変わるんだ。

  (注:本当は「学習」だったけど、
     個人的に「習得」が好きなので言い換えた)

  脳内からドラクエのレベルアップ音というより、
  「幽波紋」とか「水の呼吸」なんかの、
  スタンド名呼吸の型名スタンド能力名が聞こえないか。
  (まったくの余談だが私は、
   「ハイエロファント・グリーン!」に、
   アゲアゲになっていた小学生だった。

   ってか今の私の技術をどれだけ注ぎ込んでも、
   『ジョジョの奇妙な冒険』はまだ点訳出来ないんだ。

   絵をそのまま写し取ったって触知できないので、
   荒木先生のあの独特な描写に擬音が醸し出す雰囲気を、
   文章で説明するのは至難の業。

   『鬼滅の刃』は猛者がいて、
   あとすっげぇブームになったから、
   ボランティア団体側もどうにかしなくてはと、
   昨年からボランティア仲間が点訳中。すげぇよな。

   すまない。余談が長くなった。)


それでもって濁音・半濁音付きの2ページ

  指だとめっちゃ読みづらい。

  1ページ30分以内の理想もクリアならずだ。
  ってか最後の数行は、
  指先が疲れ出してしんどいしんどい。

  2ページ目に入る前に10分休憩した。

  さっぱり分からなくて行きつ戻りつしていたら、
  それまでの文脈から類推できない、
  個人名だったり地名だったりした。

  「爆竹」とか「ボリビア」とか、
  急に出て来られるとしんどいしんどい。
  (注:本当に出た単語じゃないですが、
     教科書で今勉強中の人にはネタバレになるので。
     しかし最もムカついた単語が書けなくて悔しい。
     頭に単語として浮かばねぇよあんなの。)

  でも2ページで休憩時間10分を入れても、
  15分超過した程度で済んだのは、
  上等と言えるんじゃないのかな。

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