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「人権」vs「文化」の意味は。日本には「堕胎罪」があるけど、空文化しているのは何故?堕胎を「文化」の文脈で話せる日本と「人権」の問題でしか語れないフランスの歴史の話。

久しぶりに小林よしのり氏のメルマガと本から。
今の日本で、このような問題を「世界における歴史・文化」の文脈で、ここまで書いてくれたものを読めるのは、小林よしのり氏しかいない。


日本には「堕胎罪」があって、いちおう法律的には犯罪になっているものの、この法律は実際には適用されず、空文化している。 これが最もいい状態だといえるだろう。

小林よしのりライジング 497号
「中絶は女性の権利か?」より

何でもかんでも欧米が「先進的」と思い込むような固定観念はいいかげん捨てよう。

日本の特質をよく理解した上で、何を守り、何を取り入れるかをその都度判断していくしかないのだ。

小林よしのりライジング 497号
「中絶は女性の権利か?」より


日本では、そもそも「堕胎は権利だ」ということではなく、ごく自然にその状況やその時代の生活環境によって「そうなるべくしてそうした」ということだったのではと。
それは長い日本の文化の中で、私たちが意識しない中に残っているもの。

このメルマガではフランスの歴史を例に詳しく説明されています。
フランスの「人権宣言」は男性だけのものであったり、1965年までは既婚女性が就職するのに、「夫の同意が必要」という法律があるなど、日本以上の男尊女卑社会だったとのこと。

そういう社会では、女性は「権利としての堕胎」という論法で、その権利を男性に認めさせるしかなかった?
(詳細は、ぜひこのメルマガを読んでくださいね)

小林よしのり氏は、いつも「日本の特質(文化・歴史)をよく理解した上で、何を守り、何を取り入れるのかをよく考えよう」と言います。


とにかく歴史を知らないことには、世界で起きていることを「歴史や文化の文脈」として話すことも、理解することも出来ない。


最近私は、若いころ西洋哲学に感じた違和感を、
その「違和感のまま持っていて良いもの」だと思うようになりました。
今の世界では、その「違和感」が、大切なものであると思うから。

何でもかんでも欧米が「先進的」と思い込むような固定観念はいいかげん捨てよう。
  よしりん。

今の世界を見ていると、「どこが先進的なんだよ」と。
(あっ、今ちょっとイラついてる。
というか、悲しい・・・、むなしい・・・。)



新しく発売されたばかりのこの本。
「キャンセルカルチャー」とは。
「日本人とは何者?」

「まえがき」と「あとがき」だけでもまず読んでみてください。
エンタメ満載!
面白い!

「人権」vs「文化」の意味は。


人権は、「世界に一つ」ではないはず。

先日アカデミー賞で、日本の「ゴジラ ー 1.0」、「君たちはどう生きるか」、役所広司主演の日独合作「PERFECT DAYS」と、それぞれの部門で日本映画が3作品もノミネートされましたよね。

小林よしのり氏は「あとがき」に、

一つの価値観を絶対視する考え方が行き詰まり、アメリカが、そして世界が日本の文化の多様性を認めなければならなくなる時代が、今からやってくるだろう。

小林よしのり「日本人論」

そんな多様な文化の日本は、どのような歴史の中で育まれてきたのでしょう。
私はこれからまだまだ歴史を振り返って、多くのことを知りたいと思います。
小林よしのり氏の本や発信は、私の疑問に答えてくれてきました。

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