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顔を洗ってご自愛ください 秋豆絹

最近、スキンケアのラインナップを変えた。
別にそこまでスキンケアを気にできるほど丁寧な暮らしはしていないが、気に入るものが見つかるまでは、いろんなものを試してみたい精神がある人間である。冬に買った化粧水が終わるこの夏手前のタイミングで一新することにした。
今回変えたのは洗顔と化粧水。というのもメイクをして会社に行くことを諦めたすっぴん万歳な私は、前回のスキンケア購入テーマ「簡単な工程でそれなりにケアできる」を元に、押すだけで泡が出てくる豆乳イソフラボンの洗顔とメラノCCの化粧水(高保湿タイプ)を使用していた。
これで冬は特に問題がなかったのだが、来るゴールデンウィーク、晴天の餃子フェス帰宅後にことは起こった。
肌がざらざらになってしまったのだ。
基本的に肌トラブルの起こりにくいありがたい肌を装備しているのだが、完全に紫外線にやられていた。さらに数日経って皮脂もすぐ出てくるようになった。
これはまずい、ということで、今回の購入テーマは「迫り来るお肌の曲がり角、コーナーで差をつけろ」に決定した。
詳細が伝わらないテーマにしてしまったので解説すると、皮脂が出やすい&汚れが蓄積している感じがするので、さっぱりとしたスキンケアに変えたいと思ったのだ。

洗顔は、効くのか効かないのかよくわからないが、以前からよく耳にするし一回くらい使ってみるかと酵素洗顔パウダーを購入。(カネボウのsuisaiというシリーズ)
化粧水は、面白そう、と思ったのでミストで出てくるスプレータイプの化粧水。(アベンヌウォーターというやつ)
動機が不純である。

***

何かを購入した後というのは1番モチベーションが高い。一緒に購入した同じシリーズのピーリング用の洗顔を使い、私の持ちうる肌ケア豆知識を総動員してしっかりスキンケアをすることにした。

きちんと洗顔料を泡立て、皮脂の溜まりやすい部位を中心に優しくクルクルと顔を撫でる。摩擦が起こらないよう水だけを顔にかけて洗い流し、タオルではなくティッシュで静かに顔についた雫を吸い取る。
そこへ、ミスト状の化粧水を顔に吹き付けると、肌ひとつひとつの細胞から歓びの声が聞こえてくるような爽快さを感じた。

そこではっと、顔をきちんと洗うということは、自分を丁寧に扱える工程そのものではないかと思いたった。
日頃、自分の感情や都合を無視して外の世界に尽くさなければいけない瞬間が多いかもしれない。だが、顔を洗う今この瞬間、確かに私は自分を慈しんでいる。
世の中にはもっとスキンケアに力を入れている方が絶対にいらっしゃるであろうが、私は私にできる範囲で、ちょうどよく自分を愛していきたいと思った。

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