闘病記(2)人生史上最大の激痛

 2020/6/27 ヘルニア爆発初日

 寝起きに流し台で口をゆすごうとした瞬間、腰が瞬間的に痛みを感じたのち、左尻と左もも裏が攣ったかのような激痛が走りました。膝がプルプル震えながら崩れて、もはや立つことすらできません。

 これまでのぎっくり腰と決定的に違ったのは、今まで足は何とか動かせていたのが、今回はもも裏も尋常ではない痛さで、力も入らずまっすぐ足を伸ばして歩けないことでした。

 痛みに焦って、必死に部屋を散らかしながら湿布を取り出し、横になりたい衝動を抑えながら尻~もも裏にシップを1枚はり、冷や汗を吹き出しながらベッドまで歩いて横になりました。

 しばらく横になれば歩けるだろうと思っていましたが、甘かった。

 腰も足も激痛で、最初のトイレは地獄そのものでした。2時間後にとうとう我慢できずにトイレまで行こうとベッドを出たものの、足腰の激痛に耐えながら数センチずつ四つん這いで進み、全身から大汗を吹き出しながら便器まで到達し、便器に座る姿勢になるまでも数分を要し、便器に座った時には左腿が圧迫されて「痛い!痛い!いだーーーーーーーーーーーい!」などと絶叫しながら用を足して、座った状態から腰を曲げることもできず再び四つん這いになってから、股を拭いて、もも裏の痛みに足をガクガクしながら膝立ちをして手を洗い、再び四つん這いで少しずつベッドへ戻る・・・なんてことをしていたら、往復40分もかかっていました。トイレに行くだけで心身ともにぐったり疲れることがあるだろうか。いやない。

 2回目のトイレでは、四つん這いから正座できるまで回復しましたが、正座のままトイレまで歩き、便器にももを乗せるべく立ち上がる際には痛みに苦悶し、左に重心を掛けると激痛が走るので右重心の姿勢で用を足し、拭くときも変わらず四つん這い、また正座歩きでベッドに戻りました。

 ことの顛末を聞いた彼氏が飛んできてくれ、飲めるゼリー飲料を持ってきてくれたので、寝たきりのまま吸い込み餓死は回避しました。

 横になることしかできず、トイレにいくのも満身創痍、メンタルも食欲もめちゃくちゃ落ち込んでいきます。

 寝たきりのまま動けなくなるのではないか、この年にして要介護者となってしまうのか、足腰の痛みで映画や展覧会や外食にすらいけないのかともうネガティブがとまらず、彼氏が来てくれた時には心の緊張が解けてボロボロ涙を流して鼻を詰まらせていました。

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