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はじめまして!

こんにちは!ヘルプユーというプロジェクトを運営している、古山(ふるやま)と申します。

このプロジェクトは学生時代の、わたしの失敗談・無念さから生まれました。当時大学生だったわたしは、新潟で留学生寮のコミュニティマネージャーをしていました。寮内にはアメリカやロシア、中国、台湾、インド、ドイツ、ポルトガル、ブラジル、トルコ、スリランカ、ケニアなど、20カ国を超える国と地域から訪れる留学生が生活していました。

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ある出来事がきっかけで

英語だけでなく中国語やアラブ語、ロシア語といった言語が飛び交う寮内。入寮した当時は、日本にいるはずなのにどこか異国の地へ来た感覚に囚われていました。わたしは拙い英語でコミュニケーションをとる日々。毎日が刺激的でした。順調に寮生活をして3ヶ月目を過ぎようとしていたある時、事件がおきます。

日曜のお昼すぎ、友だちと寮内で卓球をしていたわたしの所へ、台湾出身の女の子がやってきて、こう言われました。

台湾の女の子「チェアオ チョン ツイ チュー ピェン リー ラ」

私「??」

彼女は台湾語しか話せず、私も急な出来事で何もできなかった事を今でも思い出します。結局、彼女は「矯正器具がハズレてしまった」と言いたかったそうです。たまたま近くに中国出身の友達がいたので、通訳していただいたのですが、誰もいない状況だったら・・・と思うと不安な気持ちになります。留学生は数ヶ月で帰国する方も多いため、携帯キャリアも未契約。Google翻訳といったアプリも場合によっては使えないことも多いと思います。緊急時には身体的にも精神的にも辛く、異国の地ということも重なり尚更不安な思いをするのではないでしょうか。

また医療機関の中には、非日本語話者を受け入れしていないクリニックも多く、体調不良になった彼らが「どこの病院に行けばいいのか分からない」といった情報格差も存在することが分かりました(ヘルプユー調査結果2020)。

ヘルプユープロジェクト  の立ち上げ

日本で生活する非日本語話者と、日本の医療機関をもっと繋げたい。コミュニケーションのハードルを壊したい。そんな想いから2020年2月にヘルプユープロジェクトを立ち上げることを決意しました。ヘルプユーの英語表記は「HELP YOU」となります。直訳すると「あなたを助ける」という意味です。Help meなら「私を助けて」ですが、あえて目的語に”YOU”を持ってきたのは、「だれか私を助けて」と言われてから助けに行くのではなく、「あの人、すこし困ってそうだな。ちょっと声かけてみようか」ともっと自分から能動的な思いを持ってほしいという気持ちが込められています。当時のわたしも「台湾出身の女の子、なにか困ってそうだけど、そこまで心配しなくて大丈夫かな」と楽観的な態度を取ってしまっていたので、わたし自身にも向けた言葉となっています。今までの行動を振り返り、今日いますぐにでも行動できるヘルプユーという言葉。患者と医療従事者をつなぐ橋渡しとして、単に言葉の壁を取り除くだけではなく、国の垣根を超えたコミュニティをつくり、外国人と日本人とがすこしでもココロあたたかく暮らせるような、一緒に助け合えるようなコミュニティを創っていきたい。まだまだ産まれたてほやほやなヘルプユーを、温かく見守っていただけると嬉しいです。また一緒にアイディアを出しながら活動したいよ!という方も大歓迎です。幅広い年代層の方と一緒になってこのヘルプユーを成長させていけたらと思いますので、今後とも末永くどうぞよろしくお願いいたします。

              2020.12.27 ヘルプユープロジェクト 古山正裕

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