人生の価値や自分の社会の役割を考えることは無駄なダサいことなのか。
私には祖母がいて、それなりに平均寿命を超えてるので、胃ろうをして病院で1日中ベッドで横になっている。
人生100年時代と言われているが、キャリアハイという言葉があるように人生のピークみたいなものを、自分の人生のどこに持ってくるのかっていうふうに考えている人は日本にどれくらいいるんだろうか。
人生に格言的なことをいう人がいると思うが、自分なりに一番納得できる格言はルターの「死は人生の終末ではない。生涯の完成である。」だと思う。
簡単にいえば人生の死ぬ時でその人の人生がどういう人生だったかなんとなく完成するんじゃないのかっていう感覚が納得できるというのもあるし、死ぬときにどう死ぬかというのは人生で大切な気がするんですね。
「死」って人生で無いものだとか想定しなくていいもののように考えられているけども、絶対に人は死ぬし、いつ死ぬかわからないというのが人間に平等に与えられた条件な気がするんですよね。
早くして死ぬ人もいるし、コービー・ブライアントのように事故で亡くなる人もいるわけで、娘さんなんか絶対に素晴らしい才能が受け継がれていたはずなのに、若くして亡くなってしまって
良い人だから長生きというわけではないし、クソみたいな人間のまま長生きする人もいるわけですよ。
まっとうに生きてる人間がなんでそんな悲劇に遭うのかと思うんですけど、そう考えると「死」を迎えるスピードが早いかどうかは、その人の人生においては、自分の夢をかなえる前に死を迎えてしまったり、やり残したことがあるとは思うんですけど、「死」することで周りの人に影響を与えるような人間だとしたら、それはその人の人生としては素晴らしい人生だと思うんですね。
それでこそ生涯の完成といえるような気がするんですね。
そうなると、自分の人生というのは人の人生でもあるというか、むしろ同じ時代に生まれてない人でさえ、何かの作品が後世にまで残ったり、数学のなんとかの定理が現代まで活かされているように、そういう人の人生もあるわけですよね。
まぁ地球温暖化になるように、もちろん目に見える形で残ってなくても、自分が生きてたことでなんらかの影響は少しでもあるわけで、それなら少しでも自分が生きてたことで、なんか出来なかったことが出来るようになったり、困ってることが困らなくなったりした方がいいんじゃないかっていうふうに考えることはよくあると思うんですよ。
じゃあ自分たちの人生において、日本人の生きている目的みたいなものは何かっていうと、多分金と結婚できるかどうかとか子供生むかとかだと思うんですね。
子供生むにしても金銭的に育てられる見込みが無いのにSEXの快楽に狂って子供作るような人間と結婚したりして、それは果たしていいことなのかとか、それで出来た子供は幸せなのかという事もあるし
金を稼ぐにしても、年収1000万でも1億でも、それだけ稼いで全然乗りもしない高級車買い占めたり、家に似つかわしくない変な高級家具揃えたりして、それに社会にどれだけの意味があるんだろうかっていう話ですよね。
俺が稼いだ金なんだから好きに使っていいだろという意見もあるし、別に好きに使って良いんですけど、金を使うって実際ものすごい影響力を与える使い方もできるし、単なる消費で終わることもあるわけですよね。
例えば貧困で死ぬかもしれなかった人が、金持ちの道楽でも何でも堅実な募金でも金を手に入れたことで、勉強が出来てガンの特効薬を開発できたり、戦争を無くせるくらいのリーダーシップを持った人間へ成長したとしたら
その影響力を考えたら計り知れないわけですから、何でも金だけを目的にひたすら稼ぐ人というのも重要で、その使い方も重要なわけですよね。
日本人の多く人は、自分の生活向上のために生活費をたくさん稼ぐっていう目的の人がほとんどだと思うんですけど、
自分の人生における限られた時間を何に割くのかという事を考えている人がどれだけいるんだろうか。とは思います。
もちろん金を稼ぐことも大切だし、働くことも大切ですけど、少しは疑うというか、本当に自分の人生はこれで満足なのかとか。本当にこれが人の役に立ってるのかとか。
一生懸命残業して働いて、日本全体の経済成長率が伸びてないっていう現実についてどう思うかとか、経済成長したところで日本の貧しい高齢者が増えて、シングルマザーだったり、まともに給食費払えない人が未だにいるっていう現実について、解決しないまま自分の仕事を全うすることがどれだけ社会において重要な事なのかって考えずに定年退職していいんですかね。
デマを信じてトイレットペーパー買い貯めしたり、デマだと理解していても、デマを信じるバカが居る事を予測して早めに買い占めたり、アルコールを高値で転売して小銭稼いだりしたりすることが、果たして社会の便益にどれだけ反してるのかとか。逆に言えば、自分がそれほど生きる価値のある人間だっていうことだと思うんですよ。
他の人間が飢えて死んでも、自分はこの世界で生き残る価値のある人間だっていう意思表明というか。そういう態度に近いと思うんです。
日本は便利すぎて金さえあれば何でも手に入る状況に近いじゃないですか。
トイレットペーパーを作る技術を持っている人間はおそらくそこまで多くはないのに、その知識がなくても金を数百円持っていればその便益を受けることが出来るわけです。
そのありがたさに気づいてない人が多いというか、机だって家だって、ダンボールだって金があれば買えるわけではなく、それを作ってくれる人がいて適正価格で売ってくれる人がいないと、今の日本は成り立たないんだよって理解してる人は、なかなかいないとおもいます。
いい大学出て、金稼いでも、金使うものを作ってくれる人がいないとダメなわけですよ。どれだけ金儲けしても、それなりに食い物は庶民と同じようなもの食うわけですから。
野菜作る人の苦労を知らないのに、洪水とか天候不順で値段が高くなったら、困るわーって言う人が、じゃあ自分で野菜作ろうかって発想になる人がどれだけいるのかっていうことですよね。
結局金を使って面倒なことをなすりつけている社会に今の日本が成り下がってしまった気がして、悲しいというか
もちろん自分の人生なんで自分の好きなことをやるのが一番だと思うんですけど、あまりにも社会や世の中に無関心で生きてることが、周りの人たちにどれだけの迷惑がかかるかっていうことを理解しないと
なんかいつまでたっても、日本がガッカリしてテンション下がる国になるんじゃないのかなって考えてしまいますね。
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