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『劇場版 春を謳う鯨』 完成披露試写会! トークイベント 1/3

【合わせて読みたい:これは大村鈴香という複雑なひとの心の奥に悠々と横たわる、訪れる者のない美しい湖、の水面を、みんなでひっそりと覗き込む連載小説、『春を謳う鯨』の、特別企画!劇場版、完成披露試写会の記録です。きゃーきゃーきゃー♡ キャストの皆さんの登場はこちら、会場スタッフ坂本さんと紡くんは愛読者サービスですのでご存知なくても読めますが彼らにまつわるリンクはコメントへ、インタビューが済むとともにやっと気が済むというか気持ちが澄んできました…あとほんの少しだけ、続きます。ほか】

(ステージが明るくなり、拍手)

花野:なが…
柏木:(…花野さん!)
花野:…おひとりおひとり、作品に込められた想いがあって、胸が打たれました。
りん音:撮影秘話的なのがもっと聞きたかった人、はーい。
柏木:ちらほら、いらっしゃいますね。
花野:申し遅れましたがキャストの皆さんは、ステージに並べたハイスツールにお座りになってのご観覧でした。りん音さんと鄭さんはあちら側、ステージ端に席をご用意してますので、後ろを回って移動ください。

柏木:では…まずりん音さん・鄭さんから、作品についてひとことずつ、頂戴できますか。
りん音:今回、原作に提示したエロ部からの提案は「浴びたい、飲みたい、溺れたい」でした。うちの作者、頑張ってくれたのかなとは思いますけど、まだまだ伸びしろあるよね。あ、そうそう、却下された溺れネタといえばね、浴槽いっぱいにせ…
鄭:りりりりりんちゃんダメ!ダメ絶対…!
りん音:そうでもないよー。鄭だって、こないだ[ぴーー]たとき、あー溺死さ[ぴーーーー]らなって…あれ? 「ぴ」のスイッチって、鄭が持ってる…?
鄭:…………。
りん音:えー。怒ってるの…?
鄭:怒るっていうか…さっき言ったし。
りん音:みんなの前で怒られるとか不安になるじゃん。あとでいっぱいしようね?
鄭:…………。なんか…ねえ僕、怒ってるでしょ。
りん音:え? うん。あのね、役目を果たしてる感じがする♡ あと、鄭と約束した…♡
鄭:…………。
花野:ほんとだ…仲良しなんですね…。
り・鄭:はい、仲良しです。
柏木:割って入るようで申し訳ありません、一応、作品についてひとこと、だったんですが…。
鄭:あっ。…はい。今回、原作に対するガペ部からの提案は…「異質な精神の特殊な交流」…「真実を告げる人」…「曇りのない愛」…「本質を救うこと」…「関係の楽しみ」…でした。いくつかは、書けてたんじゃないかなって、思ってます。僕ら、映画の製作にはコミットしてないんです。劇場版にはコミカルなシーンもあって、ちょっと新鮮でした…監督がインタビューでハッピーという言葉をお使いになったみたいに、原作よりも明るくて、軽やかで、生きる意思の強い印象を受けました。倉沢さんの展開もドラマチックで、情感がありましたね。それから…カメラの遠近やイメージの使われかたが、とても静かなのにとてもエモーショナルで、驚きました。
花野:ひー…ごめんなさい、さっきのが気になって、全然頭に入ってきません…。
柏木:ですね。…溺死させたい…かぁ…全部自分のだったらまあ、ありかなぁ…。
花野:ないよ、ないないないないないない。柏木くん気持ち悪い…!
鄭:…………。(困)仕事、してください、真面目に、司会。
りん音:(ぼそ)頭の中が常時、これだもんねー…おめでたいのか、あわれなのか…。
柏木:りん音さん…こんなことを言うと僕のキャラがブレる気がしないでもないんですが、だからこそというか、ここでふと冷静になるのは、あまりお勧めしません。
花野:お祭りですから。ね。
鄭:あ。の…次はクイズって…聞いてます。
柏木:ええ、どう抜けたものか困ってたんです…ありがとうございます。キャストの皆さんには身内のごたごたを、失礼しました。…(もぞもぞ、どさ)この箱になります。「『私は誰でしょう』クイズです!」。

(キャスト一同、なんとなく座り直して、微笑んで軽く拍手)

花野:今からキャストの皆さんに、こちらのくじ箱から引いていただいて、エピソードカードをお読みいただきます。裏設定のエピソードです。
柏木:登場人物の誰のエピソードなのか、客席の皆さんにお答えいただきます。正答者が出るまで、カードを読んだかたが解答者を選んでください。
花野:正答者にはここでしか配らない『春を謳う鯨』ステッカーを進呈!どうぞ、奮って挑戦ください。ではこちらから…(くじ箱を持って順に進む)
柏木:では…小松さんから。

小松(鈴香):「保健室で」…「先輩とエッチなことをした経験があります」。私は、誰でしょう? ええと、そちらの、黒いセーターにおさげ髪のかた。
観覧者A:ミナガワちゃん…。
小松:…外れです、残念。あ、そちらの、タータンのマフラーのかた。
観覧者B:楢崎くん。
小松:外れです…手前のかた。
観覧者C:麗くん!
小松:外れ。これ、難しいのかも。あ、麗ってお答えの、お友達かな? 隣のかた。
観覧者D:倉沢さん?
小松:外れ。えーと…あ、最後列のかた。
観覧者E:佐竹さん。
小松:正解です(にこ、拍手)。あ、私からお渡しするんじゃないみたい。いま、会場スタッフが向かってますね…。その間に補足情報を、読みます、「先輩に誘惑され、返り討ちにした。先輩はといえば、そこで佐竹さんに惚れてしまってからの大失恋。いまは、広島で形成外科医、2児の母、年末年始の帰省でばったり再会して以来、年賀状のやりとりは15年近く続いている」。
花野:ご存知の必要はありませんが、会場内スタッフは坂本さんと紡さんです。いまステッカーをお渡ししたのが坂本さんで…そちらの、紡さんは男性です。(会場がやや騒然、めちゃくちゃ嬉しそうなファンも…!←いたら、いいな…)はい。男性です。どんなステッカーかお見せいただけますか?
観覧者E:(嬉)
柏木:ありがとうございます。このような調子で進めます。では、次のクイズをお願いします。

柳居(楢崎):「外食したとき、知らない食材があったら、ためらうことなくそのメニューにします」。私は、誰でしょう? 


続きます! 》》》

今日は明日、昨日になります。 パンではなく薔薇をたべます。 血ではなく、蜜をささげます。