砂漠、薔薇、硝子、楽園、 op/ed
【合わせて読みたい:これは松尾友雪さまとのコラボレーション作品『砂漠、薔薇、硝子、楽園、』のオープニングとエンディングの紹介ページです、創作大好き・妄想万歳、OP&EDを入念に妄想することによって、なんだか本当にこんなアニメシリーズがある気がしています(←)、松尾友雪さまに感謝、お楽しみいただけますように! 他】
こんにちは、こんにちは世界ですこんにちは!
これからお届けする新作『砂漠、薔薇、硝子、楽園、』はクールジャパンを意識したキラキラヒリヒリ系近未来SFです(たぶん)。
序文で申し上げましたとおり、私の妄想エネルギーが松尾友雪さまにいただいた草稿の予定幅を完全に振り切ってしまい、何回か続きますが、何回か続くのを少しでも、楽しんでお付き合いいただこうと頭をひねった結果、毎回のオープニングとエンディングを付けることにしました(妄想万歳…!)
コンニチワールド的イメージとしてはNetflixとかのオリジナルシリーズでお届けしています。再生を押すとオープニングが走り、「イントロをスキップ」というアイコンが出つつも、オープニングを観ることも可能…みたいな。
毎回にはいちいち載せませんが、こちらにその詳細な描写を配置して、お届け。
読み手の皆さまにおかれましては、世界観が定まるまでの数回のあいだはモヤっとしつつも、読み進めるうちに、やみつきになること間違いなし。
どうぞ、お好きな絵柄でお楽しみください。
はじめます。
コンニチワールドへ、ようこそ。
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OP「This Is Good」(Snowk feat.Miraa May)
[前奏のピアノ和音に合わせて、黒地に白のゴシック体でタイトルが切り分けて表示される]
砂漠、
薔薇、
硝子、
楽園、
>_ [カーソルの点滅]
白い空間に浮かび上がり、RNAを転写する、セントラルドグマの概念3D画像が基調。A T G C の文字で色の分かれた螺旋の片割れが、滑らかに作られ、打ち切られ、そこに螺旋のもう一方が滑らかに作り合わされて、できた螺旋が遠のき、また作られ始め…の繰り返し。その合間にときどき、人のいない実験室の様子や実験器具がフォーカスされる。
光に透かされて映る、シャーレで培養されている細菌コロニーの早送り。
展示ホールのようなところで、真っ白な蛍光壁一面に並んで光る、透明標本。
薄暗い実験室のケージのなかで動き回り、重なり合う、白いハツカネズミ。
セントラルドグマで転写されているA T G C…のなかに
KONNICHIWORLD
いったん切れて、
FEAT.
いったん切れて、
YUSETSU MATSUO
ハツカネズミたち。
蒸留器の、チューブを辿るカメラ。先端を離れた透明な滴が、透明な液体の入ったビーカーに落ちると、血色に変色して拡散する。
針の先から薬品がゆっくり盛り上がって、零れる、注射器。
顕微鏡の、細胞分裂。
遠心分離機の盤面。
壊れたビーカー・ピペット用の缶。
薬品棚の側面に掛けられた、退室チェックリストの書類板。
ワゴンで廊下を運ばれているらしい、試験管がびっしり並ぶ箱。
事務椅子の背に重ねて丸め掛けられた、2着の白衣。
セントラルドグマ。A T G C…のなかに
note
いったん切れて、
2020
宙に浮いてタンパク質を作っていたRNAポリメラーゼが、動いたままゆっくりと、端からドットになって崩れ落ち、白い画面だけが残る。
白い画面は上端から布状に滑り落ち、黒いコマンドラインが現れる。
>1. ニキ[タイトル+enter]
>_ [カーソルの点滅]
ED「Open Hearts」(THE CHARM PARK )
基調は、スイミー。
無音。光の渦をうずくまってやり過ごし、それぞれひとりぼっちの仁綺、スグル、イヅル。
スタート。真っ暗な中を、3人別々に歩く暗い足元の三段セパレート。歩くうちに、足元が少しずつ明るくなって裸足が見え始め、彗星の尾のように、小川のせせらぎのように、歩いた跡に光がまとわりいて尾を引く。
順に、歩いたあとの足元だけがほんのり明るい暗闇の中を、3人がそれぞれ、白い施術衣に裸足で歩いているのが映る。やがてその周りを、海の生物を模して、スクラッチアートのような、ネオンカラーの文字のクラスターが、通りゆき、それぞれを照らす。
分子式のクラゲ。
0と1のウツボ。
株式市場の±と短観グラフの、昆布の森。
構造式のサンゴと、禁則記号・予約語のイソギンチャクの上を、ひらひら舞いゆく、ネットワーク図のエイ。
ロード中のゲージが中を通り過ぎる、エンゼルフィッシュの群れ。
色々な国の表意文字・表音文字が表面を雨のように通過する、大小のマンボウの群れ。
医療用らしいバーコードとQRコードと製品番号の大蛸。
2137年のものらしい通信ログでできた、ザリガニのアップ。
数学の公式と数理モデルが模様になっている鯨と、色々な種類のグラフを窓のように明らかにしながら泳ぐ、コバンザメの群れ。
atgcでできたイワシの群れが前面を覆いつくして襲い、向こう側が見えなくなる。
光のちらつきのなかに、作品中でのモチーフが透かしで映り込む。蔓草の絡まった鳥籠が上から開いて丸まり、地球の遠景になる。人工衛星の軌跡に囲まれて見えなくなっていく地球のイメージの、あちら側へ浮かび上がる地下への階段、その向こうの光は天窓になり、満月が見える。並べて太陽に翳した3人の手の甲、3人の、閉じる目、デザインカッターで切り開いた内側から血のように溢れ出す薔薇、3人の、開く目。
イワシの群れが過ぎ去ると、暗闇に光るように、3人が背中合わせに手を繋いで立っている。カメラがその周りをぐるりと回転しながら上昇しはじめ、同時に、xとyのはぐれイワシが取り残されて上へ昇っていく。目で追って見上げる3人を、カメラが上空から見おろすアングルに収まったところで、3人の足元が一気に、陽光に満ちた花畑になる。
白地にグレイで、
次回予告
の文字のあと、
僕に決まってる。
[次回の文章のどこかが出てくる]
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素晴らしい機会をいただきました。
松尾友雪さま、ありがとうございます。
お読みくださっている皆さま、ありがとうございます。
よろしく、お願いします。
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第一話から読む!:
今日は明日、昨日になります。 パンではなく薔薇をたべます。 血ではなく、蜜をささげます。