「ありがとう」と「こちらこそ」そんな言葉に溢れた熊本での復興支援活動。

先々週、私は週末を利用して熊本県の被災地を訪ねました。

阪神淡路大震災を知らない私。

東北大震災のころは、まだ中学3年生だった私。

「被災地のために何かしたい。」

そんな想いは、想いだけで終わってしまい、
消化不良でもやもやしている気持ちさえも忘れてしまっていました。

そんな最中に、起きてしまった震度7の熊本地震。

「今度こそ、なにか被災地の力になりたい。」



そうして、私は友人と共にたった二日でしたが熊本の被災地を訪れる事になりました。

一日目は、西原村にある避難所へ。

足湯ボランティアに参加しました。

足湯ボランティアとは、

被災者の足を10~15分、お湯につけ手をさすりながら、1対1でお話をするというもの。

足湯につかりのんびりした空間を作ることで、肉体的な疲れやストレスを少しでも解消してもらうことを目的としています。

おじいちゃん、おばあちゃんのお手ては、とっても柔らかくて温かくて、

だけど、彼らの地震に関するつぶやきはとてつもなく重くのしかかり、ショッキングなものでした。

「気持ちよかったよ。ありがとう。」

足湯を終わられたおばあちゃんは、私に言いました。

「こちらこそ、お話ありがとうございました。」

私は、おばあちゃんに言いました。

二日目には農業ボランティアに参加。

農業ボランティアとは、

地震が故に、止まってしまった農作業の遅れを取り戻すために、農家さんのお手伝いをするというもの。

カライモと呼ばれるさいつまいもを生産されている農家さんのところに、苗を植える作業をしに行きました。

農業とは無縁の大学生活を送る私。

天気もよかったせいか、とても楽しく作業を終えることが出来ました。

たった一日だっけど、農家のおばあちゃんと仲良くなれたことが嬉しくて、

私は、おばあちゃんに言いました。

「おばあちゃん、今日はありがとう。」

おばあちゃんは、私に言いました。

「こちらこそ、とても助かったよ。」

それから、おばあちゃんは私たちにアイスクリームとお弁当ご馳走してくれました。

今度こそなにか被災地のためにしたい!

そんな想いで望んだボランティアだったのに、

いつの間にか、お礼を言いたくなる瞬間が次々と出てきていたのです。

もしかすると、ボランティアってこういうことなのかもしれません。

「ありがとう」と「こちらこそ」
これが飛び交う空間。

そんなことを学んだ、二日間でした。

あの大地震からもうすぐ2ヶ月。

まだまだ支援が必要です。

私も、大学の仲間と共にこれからも復興支援に携わっていこうと思います。

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