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ラママのストーリー #2. ラママの秘密

"ラママ、私どうすればいいの?"
困ってる顔で訪問した来談者がいきなり私に聞いた。いつものことだけど困ってる顔を見たら僕も慌ててしまうんだ。何ともないように聞き返した。

”どうするって?何を?”
”好きな人にどう告白すればいいのかわからなくて...私は必死でアピールしてるのに、相手は私の気持ちに気付いてないみたい。どうすればいいか、私の恋愛運でも占ってくれない?”
”うん… いいよ。じゃ君の話をもっと聞かせてくれないかな。あの人のことはどうして好きになったの?”

きっちりと揃っていたタロットカードを広げながら言った。そうしたらその子はちょっと私の顔色をうかがいながら話し始めた。

”実は最初から好きになったわけじゃなくて。いつも口喧嘩してたの。別に私のタイプでもなかったし。でもある日、あの子がいつもかけてた眼鏡を外したのを見て惚れちゃったんだ。その時自分の気持ちに気付いたの。あ、私この子好きなんだなーって。

だからその日からめっちゃ努力した。プレゼントあげたり、花束もあげた。なんか悩んでそうだったら話を聞いてあげたり。でもあの子、私が本気じゃないと思ってるみたい。この前は「一体いつまで我慢すればいい?」って言いながら笑ったけど。ずっと友達の関係だったからかな?助けて、ラママ!"

ため息が結構入ってる話を聞いてたら、今までどれだけ彼が悩んできたのかわかる気がした。まるで昔の自分を見る気がして相身互いのように感じた。まあ、僕もこんな時あったなー

その子の話で自分の過去の姿を思い出した。あえてみんなの前で告白したり、「映画チケットあるんだけど…」と話かけてくれた子に「お、おめでとう!」と言ってしまった日、恋人の前でゲームばっかりしてた日…その中で一番最悪だったのはやっぱり遊園地デートで別れた恋人だった。いや、最悪なのはその時の僕だった。

考えてみるとめっちゃ恥ずかしい。こんな僕が他の人の恋愛をアドバイス出来るようになったのは奇跡だと思うんだ。僕がこんなに成長出来たのは全てプリピ先生のお陰だ。恋人に振られた僕の話に呆れたセセも行ってしまったあの日、プリピ先生に出会わなかったら今来談者として来てるのは私だったかも。


そう、その日私の頭の上にプリピ先生が落ちてこなかったら…


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