初めて見たバッドエンドを君は覚えているか

タイトルの通りあなたが人生で見た物語のバッドエンドを覚えているだろうか。

幼少期の頃に読んでいた絵本たちは結構残酷なものが多かったりする。
さるかに合戦しかり、かちかち山しかり……。
大体怪我人、死人が出ている……。

この例に上げた絵本は子供向けの復讐劇だよなぁ……。

私が覚えている限り、最古の記憶で一番最初に衝撃を受けた物語がある。

当時まだ幼稚園に通っていた年齢だったと思う。

NHKで今はEテレだが、まだ当時は教育テレビという名前だった時代があった。

その時に朝に放送していたアニメがあった。
それが記憶に残るほどのバッドエンドだった。

以前思い立って調べてみたら、それらしいタイトルがでてきた。
画像を見たが、何故だが当時見た印象と違っている。
私が見た映像では、和風な感じで、色の付いた鳥獣戯画のような少し紙芝居的なアニメーションだった気がするのだが、調べて出たのはポップな画風だ。

記憶違いなのだろうか。
それか違う作品なのだろうか。

断言できないので、タイトルは伏せて書かせていただく。
いまだに謎のままだが、子供の頃の記憶を辿っただけの物語のあらすじをざっと言うと。

・あるところにおじいさんとおばあさんがいた（あるあるだね）
・そんな二人の元に突然数名の子供がやって？くる
・その子供は実は魔法？が使える
・子供たちはそれぞれ持つ魔法の力があって、それぞれの役割をしていた

・おじいさんとおばあさんと子供たちが暮らしていると、突如悪者がやってくる
・女ボスとその部下の男の二人のだった気がする（女ボスはドロンジョっぽい）
・何故だが敵対視していて、攻撃？嫌がらせをしていたような気がする
・ついにおばあさん？まで手をかける始末で、この時におばあさんが怪我をしたか、はたまた亡くなってしまったかのどちらかになる
・おばあさんに手をかけた悪者に対して、悲しみや怒りを露わにする子供たち
・おばあさんの敵を取る！と意気込む子供たち
・敵がやってきておじいさんを拉致った？
・子供たちが、おばあさんの敵とおじいさん奪還を目標に敵のアジトへ向かう旅に出る
・旅の途中にハプニングもあり、戦うアクションシーンもあったような

とにかく子供たちが魔法が使えたのは覚えている

が、私の幼少期の記憶を辿ったあらすじです。かなり断片的で間違った記憶内容や解釈などあるかもです。

そんな感じで毎日か、毎週見ていた気がします。

そして、物語のつきもの、最終回が訪れます。

※物語のネタバレあります。

※以下ネタバレです。

注意してね

子供たちが長い旅路での戦いを終え、少年ジャンプの主人公さながらの戦いの中で成長を遂げた末に敵のアジト？に着きます。

子供たちはそれぞれの魔法の力を操り、敵をじわじわと追い詰めていきました。

あと少しで敵を倒せる。

おじいさんを取り戻せる。

必死になって敵からの攻撃を交わしたり戦います。

敵は力をつけた子供たちに敵いません。

力の差も数も歴然の差ですから、敵としては勝てない勝負をするようなものでした。

子供たちが圧倒的な力を見せつけて、敵を追い詰めていきます。

子供たちは敵がおじいさんを人質に取られているので必死になって戦い、「おじいさんを返せ！」と敵に告げます。

敵の女ボスは子供たちに負けじと、部下の男に向かって指示をしました。

部下の男は、追い詰められて焦ったように人質に取ったおじいさんに刃物を突きつけます。

そして、おじいさんの腹に向かって刃物を一突きします。

「うわあああっ」
刺されたおじいさんの悲鳴と共に、敵はおじいさんを刃物で刺した後に、山の上から谷底に向かっておじいさんを落とします。

おじいさんの叫び声が周囲にこだまするように、谷底に落ちていきます。

「おじいさーーーーーーん！」
谷底に落ちていくおじいさんに向かって叫ぶ子供たち。

女ボスが高笑いして喜んでいる。

大事なおじいさんを救えなかった子供たちは立ち尽くしたまま。

終わり
ⓃⒽⓀ

物語はここで終わったので、思わず一緒に見ていた姉と「ええっ……？！」と驚愕したものである。

救いようのない終わり方……。
これがバッドエンドかよ。

多分これが人生で初めて味わったバッドエンドだと記憶している。

同じようにこれを見た人はいらっしゃらないだろうか。

まさかの敵の大逆転劇。
時間をかけて子供にこの結末を見せようと放送していたNHK凄いな。

とにかく当時は衝撃的すぎて、テレビの前でぽかんとしたような。
いまでも、あのおじいさんが刃物で刺されて谷底に落ちるのを思い出す。
また子供たちがアルプスの少女ハイジばりにおじいさーーーーん!!!!!!と叫んだのも忘れられない。

あなたの初めてのバッドエンドの物語はなんでしたか？