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盲腸になった話 Episode2

※2021年の3月に盲腸になった時の話です。

盲腸だった


医者から「盲腸だよ!入院してね!」と告げられ、緊急入院になってしまった。
告げられたのはすでに日付が変わっていた。
ただの食あたりとばかりと思っていただけに、急に「盲腸です」と告げられてびっくりした。
育ての親が実は血が繋がっていなかったと告げられるくらいは驚いた。

入院になった

とりあえず、今から入院となった。
入院する時に看護師さんに色々説明される。
無料の相部屋希望だったのだが、今は空いていなかったらしく、またコロナ禍なため一度コロナの検査をするためにも「個室になります」と言われた。

私は説明してくれる看護師さんに「病院都合の場合は無料になりますよね?」と聞いた。
これは以前Twitterで見た病院都合による差額ベッド代の支払いのことである。Twitterは本当に便利だなぁ。

私が看護師さんに訊ねると、看護師さんが記入しているカルテの手を止めて「それはどこで……?」と言われた。
どこと言われればTwitterなのだが……。
聞いてはいけなかったのだろうか……。
知的な看護師さんの鋭い眼光が少し怖かった。

色々説明などがあり、それを答えていざ入院に。
付き添ってくれたの家族は自宅へ。
私は激痛の原因が盲腸だったということがわかり、気が緩んだのか何故かさっきまで立ったり歩いたりしていたのが嘘のように、足元がふらつき始めておぼつかなくなった。
看護師さんに車椅子で病室へと運んでもらう。
意識が朦朧としている中、「病人みたいだ……へへ……」と普段ド健康人間なため安易な感想が頭を過った。

個室に通される。
コロナ禍なため、まずは個室で待機し、検査をしてから陰性だと大部屋に移動になる予定だ。
しかしまだめちゃくちゃ痛い。
盲腸ってこんなに痛いの!?と盲腸と自覚してからというもの、不思議と痛さが倍増に感じる。

着の身着のままで来たため、着ている服は寝るのに不便だし、痛いわ、眠れないわで、落ち着くことのない夜を過ごした。
とにかくこの痛みをどうにかしてくれーーーーーー!!!!!!!!!!と深夜の病室で叫びたかった。

二度ほどナースコールを押して痛み止めを飲ましてもらっても、全然効かない。
カロナールばかり貰っていて、もうカロナールがただのラムネとしか思えない。それくらいは効き目が無かった。
こんなにも痛みで眠れない夜を過ごすなんて……。

入院生活1日目

いつの間にか眠ってはいたが、ほぼ気絶に近い。しつこいほどの鈍痛のおかげでほとんど眠れずに朝を迎える。
治まらない痛みが、ジグジグと波打つ。
早くこの痛みをどうにかしてくれとしか思えなかった。

朝になり病室内を見渡す。
病室内にはテレビカード無しで見られるテレビと、室内にトイレとシャワーが完備されている。
これが個室か~!
無料というだけでわくわくするぜ~~~~~~~!
限られた時間だが、個室を堪能する。

手術前の準備

手術前にすることがある。
まずはコロナのPCR検査である。
今のところ自覚症状はないが(発熱・咳など)そもそもコロナは自覚症状がないため、念入りに検査を行う。
看護師さんから唾液を提出するように言われる。

コロナのPCR検査

唾液を10メモリ辺りまで入れるように言われた。
絶食の上、何も飲んでいないので唾液を出すのも一苦労だった。
ハァハァと息を上げながら唾液を出す。
何も飲んでなく、水分が欲しいところだが、全力でひりださなければいけない。
目標の10メモリまで唾液を出した。
もうこれだけで疲れる。
手術するって大変……。ハァハァ……。

しかし、唾液提出するも、その後防護シールドを着けた男性医師がやって来て、鼻に入れられる検査をされる。

唾液は……?

※唾液よりも鼻からの検査の方が検査結果が早いとのこと。唾液返せよ。

手術前にしたこと
・PCR検査
・へその掃除
・浣腸

これはあるあるなのだが、緊急入院すると着の身着のままで来る。
なので下着も勿論勝負下着ではない。
履きつぶした、と表現していい下着を履いてきてしまった。
もうゴミ箱に捨てるレベルの最低な下着を私は着けていたのだ。
浣腸をしてくれた看護師さんは、私はただのボロ布を身にまとっていると思っただろう。
ああ、あの時の看護師さん。

───────あなたが目にしたのは下着ではない
───────────────────────ボロ布です。(懺悔)


手術前の準備をし、いざ本番の手術となる───────。

つづく。


入院着を着てわっくわくの手術前の私

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