見出し画像

「ときどき寂しい……」がずっと続く理由 ~「寂しさを紛らわせること」と「寂しくないこと」の違いの話~

こんにちは。関わる人の良き理解者でありたいSelnica(セルニカ)です。

日常で、ときどき「寂しい……」って感じることってありますよね。楽しいこともあって、寂しいこともあって、とてもバランスが取れているように見えます。

でも、いつも同じタイミングで寂しいと感じていたり、「寂しいと感じたらこれをする!」って決めていたりするのは、「寂しさを紛らわせること」と「寂しくないこと」を一緒に考えてしまっているのかもしれません。

今日はそんな「寂しさを紛らわせること」と「寂しくないこと」の違いの話。


1.「ときどき寂しい……」を紛らわせる

人との繋がりが感じられないと、寂しさを感じてしまいますよね。ひとりでご飯を食べたり、ひとりでクリスマスを過ごしたり、風邪を引いたときにひとりぼっちだったりする、「こんなときに誰もそばにいてくれないのは寂しい……」ってなりがちです。

誰かと一緒にいても、寂しいときは寂しいものです。話に共感できなかったり、職場で理解してもらえなかったり、仲良しグループなのに距離を感じてしまったり…………そんなこともあります。

こんなふうに寂しくて仕方がないとき、私たちはいろいろなことをして寂しさを紛らわせます。

SNSをチェックして寂しさを紛らわせている人もいますし、テレビや映画を観る人もいるでしょう。寂しくなったらお出かけをして気分を入れかえる人もいます。お出かけするだけで気分は少しハッピーになりますし、何を買おうか考えただけでわくわくしますね。

経験上、チャットで知らない人と話しながら遊べるゲームやSNSは、実際に人と繋がっている実感があるので寂しさが紛れますね。

2.楽しいことをする≠寂しさがなくなる

でも、誰かと本当の意味で繋がっている実感がなければ、寂しさって消えてくれないんですよね。

名前と顔を知っていて、定期的に会っていれば感じられるつながりや、年に1回しか会わなくても「こいつとはずっと付き合いが続いてくんだろうな」っていう友達がいると寂しくないでしょう。

逆に「この先も一人で生きてくのかなー」とか、漠然とした不安が襲ってくることもしばしば。

SNSを見て楽しい気分になったのに、そのあとに流れてくる他人の楽しそうな投稿を見るたびに「自分はなんて味気ない人生を歩んでるんだ……」と落ち込んでしまうこともあります。
また、ショッピングやゲームも同様で、やめた後に再び寂しさが戻ってくることも多いです。

寂しさを紛らわせてばかりいると、自分が寂しいと感じているかどうかわからなくなっていきます。その結果、寂しさからやってくる不安や、自分への不信感、無力感でいっぱいになってしまうんですよね。

だからずっと寂しいし、不安があるし、どこか自分の人生に投げやりな感じがすることがあるんです。

どこに寂しさを感じていて、何をしているときに自然と寂しさが消えているのか、「あぁ、私はきっとここに寂しさを感じているんだな」と知ることが寂しさ撲滅の第一歩です。

3.深いつながりを作るハードル

寂しくない状態っていうのは、誰かとの深くつながっている実感がある状態です。家族や友人、恋人との深いつながりが感じられると寂しくありません。

自分が本当に好きなこと、興味を持てることに没頭することができれば、寂しさを感じる暇がなくなります。一生懸命取り組んでいることがあれば、あなたの周囲にはあなたを認めてくれる人も増えていくでしょう。

それはみんな頭ではわかってるんですよ。もちろん、痛いほど。

こうした状態を目指したい。でも目指せない。
そこにはハードルが3つくらいあると思っています。

3-1.時間がかかる

深いつながりを作ったり、認められる存在になったりするには時間がかかります。
例えば、恋人がいたとしましょう。一緒にいる時間が長ければ長いほど、お互いのことを理解できるようになっていくわけですが、その途中でどうしても許せないことが出てくることもあります。

逆に、同じ趣味があったとしても、自分にとって深いつながりを持ちたくない人もいるでしょう。それは相手も同じで、あなたと深いつながりを作っていきたいと思ってくれるかどうかはわかりません。

お互いに「深いつながりをつくっていきたいね」って思えるまでの探り合いって疲れますし、片方だけ盛り上がっている状態も悲しいものです。

それに社会人になると、休日って貴重になるんですよね。
その貴重な時間を使って関係を作っていくって、なかなかハードルが高いです。

3-2.仲良くなったあとで嫌われることが怖い

嫌われることが怖いのもハードルのひとつです。
大切な存在になった相手から嫌われたり、興味を持ってもらえなくなったりしたら悲しみのアクセル全開ですよ。精神的にも病むし、自分に自信はなくなるし、胸にぽっかりと穴が空いてしまうわけです。

深くつながれる人をたくさん作ることはできませんから、どうしても一人ひとりの存在が大きくなってしまいます。だから、「少しだけ仲がいい人をたくさん作った方が傷つかなくて済む」って考えている人もいるんじゃないでしょうか。

3-3.今の生活に満足している

仕事にやりがいを感じている人や、仲良しグループがある人は、無理に深いつながりを作る必要がないんですね。

寂しい瞬間があったとしても今の生活にあるていど満足していると、ちょっとくらい寂しくてもなんとかなります。だから深いつながりを作らなくてもやっていけているところがあります。

4.自分の気持ちに耳を傾けて

日常の中で寂しさを感じる瞬間が出てくるのは仕方がないことです。ですから、寂しさを紛らわせることは悪いことではありません。でも、寂しさを紛らわせ続けても、寂しい気持ちは消えてくれません。

自分の中にある寂しいという気持ち、楽しいことをしたい気持ち、漠然とした不安や諦め、幸せになりたいという欲望、全部大切です。一つひとつの気持ちに真摯に向き合っていくことで、充実した今を過ごせるのです。

何かに向かって真剣に取り組んでいる時って、寂しさとか感じないですからね。寂しさを感じた時、寂しさを紛らわせるのではなくて、一度「どうして寂しいんだろう?」って自分に問いかけてあげてほしいです。

最後に:深いつながりを大切にできる自分を目指そう

寂しい気持ちを打ち消してくれるのは、誰かとの深いつながりです。それは友人との関係であり、パートナーとの関係であり、両親との関係でもあるわけですね。

深いつながりは、人生を豊かにしてくれます。ですから、「寂しさを紛らわせること」と「寂しくないこと」を取り違えないようにしながら、しっかりと自分や周囲の人と深く繋がっていける私を目指したいものです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?