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【読書】写真家・植本一子『フェルメール』 旅と名画鑑賞について

本日の小話

今日は息子くん(6歳、年長)の保育園での面談の日だったので
仕事は休みにしていました。
朝、子どもたちを保育園に送った後、まずは庭の芝刈りをして
(なぜこの時期に?と思うかもしれませんが
初秋からほったらかして伸びていた芝があった為)
10:30から、今年初のオンライン英会話レッスンを受講。
これ今一番の趣味!先生とのお話はいつも盛り上がって楽しい!
地道に続けている英語学習です。
午後は久しぶりの美容院へ。
夕方、息子の面談。お互いに特に困ったことも深刻に心配してることもなく、
早めに終了。(笑)
登園後、いま唯一の習い事『くもん』へ行って、
帰りに近くの本屋へ寄り、絵本を物色し、帰宅。

ワーママ6年目。
たま〜に平日休みがあると、
ゆっくりすればいいのに朝からそんなことは絶対に無理で、
むしろ『休日にやりたかった予定』を詰め込みまくり、
いつも通りハードな休日となりました。

植本一子『フェルメール』は名画鑑賞の指南書

今日、久しぶりに行った美容院で、旅の話になりました。
少しづつ、世の雰囲気が変わってきたね、と。あぁ遠出したい。

コロナ前から旅行が好きで、
振り返った時に多くの場所に旅に行けた人生こそが
豊かな人生だなと思うのです。
これから行きたい場所がありすぎる。

気持ちだけでも遠くに行きたくて、
植本一子さんの「フェルメール」を読みました。
フェルメールについてはすでにたくさんの本が書かれ、
その多くは美術史の観点から特殊性を探り、
その理由を解明しようとしたものです。
でもこの本はそうではなく、もっと私的な内容。

繊細な著者の気持ちと自分も一緒に旅をしているような気分になる本です。

私も旅といえば必ず、まずその地の美術館へ行きます。
国内外、数々の美術館で名画を見てきましたが、
実は心の中でずっと「美術鑑賞って難しいな。この鑑賞の仕方であってるのかな?」、と思っていました。
それが、この本を読んでから、
もっとまるまる自分で感じれるようになったというか、
知識の再確認だけではない。
名画を鑑賞するポイントはむしろ自分の中にあるのかもしれない。

同じ場所に旅をしても、その時の自分の状況によって全く違う旅になるのと同じなのかも。

植本一子さんの撮った写真がたくさん載っているのですが、
どれも図録的な写真ではありません。
周りで鑑賞している人が映っていたり、
はたまた近づいてみたり、
まるで自分も美術館で鑑賞者になったよう。
様々なスタイルで鑑賞する人たちの空気感が伝わってきます。

私は植本一子さんの文章がとても好きです。
内面や日常を赤裸々に綴る前作に引き続き、
読みやめさせない力があります。

以下、出版社ナナロク社の本紹介

『フェルメール』植本一子
200ページのカラー写真と、5万字に及ぶ3週間の旅の日記。 写真家・文筆家の植本一子が、7ヵ国14都市にある17の美術館を旅して、現存するフェルメール全35作品を撮り下ろしました。 フェルメールの筆遣いと息づかい、絵画とそこに集う人々をカメラとペンで記録した「全点踏破」の旅を体験する、新しい美術書です。 〔著者プロフィール〕 植本一子(うえもと・いちこ) 1984年広島県生まれ。2003年キヤノン写真新世紀で荒木怪惟氏より優秀賞を受賞。広告、雑誌、CDジャケット、PV等で活動を続ける。主な著書に、『かなわない』(タバブックス)、『家族最後の日』(太田出版)、『降伏の記録』(河出書房新社)など。


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