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パターン化したおもしろさ

世の中には、ある程度「パターン化したおもしろさ」っていうのがあって…

この前、紹介した「彼岸島」なんかもそうなんですけど。同じヤングマガジンで連載してる「カイジ」ってのがあって。これ、もう酷いんですよ!

カイジ、最初はギャンブルマンガだったんです。しかも、テンポも良く、アイデアも秀逸で、ムチャクチャおもしろいマンガだったんです!

それが「沼編」っていうパチンコやってる辺りから段々怪しくなってきて。露骨に引き延ばすようになってくるわけです。

「17歩」とか「ワンポーカー」とか、さらに酷くなっていって…

「よっし!カード引くぞ!」「いや、待て、ここは裏があるんじゃないか…」「でも、いくか!」みたいなのを何週にも渡って延々と続けるんですw

昔のアニメのドラゴンボールみたい!(カメハメ波を撃つだけで30分かけたりw)

初期の頃だったら2~3巻でやってたネタを13巻くらいかけて描くわけですよ。


それに比べたら、カイジで今やってる「24億円脱出編」ってのは、まだテンポよく進んでて、それなりにおもしろいんです。

もはや、ギャンブルなんて全くやらなくなって、日本中を逃げ回って、手持ちのお金を預金したり、キャンプ場でバーベキューやったり、レンタカーでカーチェイスやったり、家を購入して家具をそろえたりするストーリーになってるんですけど、読めば結構楽しめるんですよ。

どっちかっていったら、同じ作者の「最強伝説 黒沢」ってのにノリが近いんですけど。これはこれで、結構おもしろい!


ただ…

最近になって、「デパートでお母さんにプレゼントを買う」とか言い出して、このデパートの中でもう9ヶ月くらいウロチョロしてますからねw

ほんと、引き延ばしが酷い作者なんです!もはや、引き延ばしの天才!


でも、カイジを打ち切って、新しいマンガを始めたところで、これ以上おもしろくなりそうもないので、この路線でひたすら描き続ければいいんでしょうね。

「ちょっとストーリー性のあるサザエさん」みたいな感じで。

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