見出し画像

ウクライナは、なぜロシアに善戦しているのか?(その2)

ウクライナがロシアに善戦している理由その3。
「世界中が味方してるから」

この戦争って、一見すると「ウクライナ vs ロシア」に見えるかも知れませんが、違います。

確かに、直接武力介入こそしていないのですが、武器・食料・お金などで、世界各国が全面的にウクライナにバックアップしてるんですね~

特に、ポーランド辺りは、非常に積極的にウクライナ国内に物資の輸送を行っています(これも結構危険な任務なんですけど…)

「ウクライナが陥落したら、次は自分たちの番だ!」ってのがよくわかってるんですね。


対して、ロシアの方は味方がいません。せいぜいベラルーシくらいのもの。中国も、今のところは態度を決めかねてるし。

戦争において、バックアップは非常に重要です。前線に出て戦うだけが戦争ではありません。背後で支えてくれる人たちがいないと、戦いが成り立たないんです。


で、ウクライナに提供されている武器の1つに「対戦車ミサイル」ってのがあるんですけど。

これが、超強力なんですね。

たとえば「ジャベリン」ってのがあって。こういうヤツなんですけど。

これ、何が凄いかって…

ムチャクチャ命中率が高いんですよ!適当に戦車がいる方向に撃てば、あとは自動で敵を感知して当たってくれるんです。なんと、命中率94%を誇る!

さらに、携帯用の武器なので、歩兵がかついで運べちゃうんです!(戦場において、これは非常に大きなメリットになります!)

もちろん、それなりの重さ(20kgくらい)があるので、ある程度体力がある人でないと無理なんですけど。それでも、鍛えてる兵士なら、このくらは運びます。

あと、扱い方が簡単!なので、1週間くらい講習を受ければ、誰でも撃てちゃうんです。

このジャベリンが1発1000万円くらいするらしいんですけど。戦車って、もっと高いんですよ。1台何億円もするんです(高いのだと9億円くらい)
だから、100%に近い命中率で1000万円使って、何億もする戦車を吹き飛ばせれば、金額的には50倍くらいのダメージ!

こんなのがヨーロッパやらアメリカやらから何千発もウクライナ国内に持ち込まれてるんです(現在、ウクライナが一番「対戦車ミサイル」持ってるんじゃないか?って言われてるくらいw)

これを使って、ロシアの戦車やらヘリコプターやらをガンガン撃破していってるんですね~


理由その4。
まさに「バックアップ」の問題です。

実は、戦争って、前線で戦っている兵士だけじゃなくて、「補給物資を送る人」が必要なんですよ。戦争をやるには「大体、戦闘員の3倍くらいの人数が必要だ」って言われてますからね(しかも、これは昔の話で、現在では10倍くらい要るんじゃないか?と言われてるくらい)

なぜかというと、兵士も人間なので食事をしないといけないんです。もちろん、水も要ります。それも、毎日!毎日!

それに加えて、戦車やらトラックやら動かすにもエネルギーが必要なんです。ガソリンだったり軽油だったり(これも、機体によって使う燃料が違うので、かなりやっかい!)

武器を撃てば、当然、弾薬を補給する必要もあります。

こんなのをトラックに積み込んで運んでるんです。運ぶだけでも大変なのに、そこを狙われたら大ダメージになります!


で、戦争って、攻める側と守る側、どっちが有利が知ってますか?

結論から言うと「守る側が圧倒的」に有利なんです。「攻撃側は守備側の3倍は人が必要だ」って言われてるくらいですからね。

兵士だけで3倍。さらに、補給する人たちも含めれば、その3倍。つまり、最低でもウクライナ軍の9倍の人数をロシア軍は用意しないといけないんですw

これ、かなりムチャな要求なんですよね~

しかも、自国からエッチラオッチラ物資を運んでこないといけないので、さらに大変なんですよね~(ウクライナは自分の国を守ってるので、補給線が短くて済む)


なので、総合的に見ると、ロシアはかなり不利なんです。

いくら見かけの戦力が大きくても、それだけで勝てるほど戦争は甘くありません。

その上、世界中から経済制裁を食らってるので、お金の面でもジワジワとロシアは苦しんできてるんですね(経済制裁が効果を発揮し始めるのが、大体3ヶ月~半年くらいと言われています)

戦争をやるにもお金がかかるんです。それも莫大な金額が!

元々、ロシアは短期決戦(数日)で決めるつもりだったらしくて、そっちはもう失敗しちゃってるんです。もう3週間以上経ってますからね。

なので、戦争が長期化すればするほど、ロシアの方もますます苦しい戦いを強いられることになっていくはずです。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。