筋トレの効果とリスク
話の流れから、運動についても語っておきましょう。
世の中には「体重を減らしたい」とか「体を鍛えたい」みたいな一定のニーズが、いつの時代にもあると思うのですが…
実は、それ自体はそんなに難しいコトではありません。ただし、そこにはリスクも生じます。基本原理自体は実に簡単。
「摂取カロリーを減らして、消費カロリーを増やす」
これだけです。たったこれだけのコトで、体重はグングン減っていきます。
もっと具体的に言うならば…
「メインの食事を1日1度にして、毎日10㎞歩き、腕立て100回、腹筋100回やる」
これだけです。
実際に青年はこの生活を何ヶ月も続けました。もちろん、いきなりやったわけではありません。
メインの食事が1日1度だけだったのも、別に望んでそうしていたわけではなく、必要に迫られてそうしていただけ。
お金もそんなに持っていたわけじゃないし、持ってれば持ってるだけ「本やCDを購入したり、レンタルショップでビデオやDVDを借りてきたり、映画館に行くのに使ってしまっていた」ので、必然的に食費に回す資金がなかっただけです。
なので、「食べ放題のお店」などで1日1食ガッツリ食べて、それ以外には全く食べないか、100円のカップラーメンやお菓子など、安い食べ物でお腹を満たしていました。
結果、いつもお腹がすいていてグ~グ~いっていましたし、お腹がすき過ぎて夜もなかなか眠れない日が続きました。
筋トレの方は、忍者の修行みたいに毎日ちょっとずつ増やしていく方針。
ほら、「忍者が庭にアサ(麻)を植えて、毎日ちょっとずつ伸びていくアサの上を飛び越えていく修行」ってあるでしょ?アレと同じことをやったんです。
初日に、腕立て伏せと腹筋を5回ずつやる。
2日目は10回ずつ。
3日目には15回ずつ。
…といった感じで毎日5回ずつ増やしていきます。
途中から慣れてきたので、ペースを上げていきました。腕立てと腹筋を10回ずつ増やしていったんです。
すると、2週間くらいで100回ずつできるようになりました。それでも止まらず、さらに毎日10回ずつ増やしていきます。
もう10日が経過して、毎日200回ずつ腕立て伏せと腹筋を日課としてこなすようになっていました。
これにより、腹筋はパックリと割れ、ムキムキの身体を手に入れるという肉体改造に成功したのです!
ところが…
これって、いいコトばっかりじゃないんですよね~
さっきも言ったように、ずっとお腹がすいてるし。脂肪がないので寒いんです!冬はもちろんのこと、春先とか秋も!(それでも夏は暑い)
さらに、体重がないものだから、風邪ひきやすいんですよね。「抵抗力が低い」っていうのかな~?意外と健康的じゃないんですよ。むしろ、不健康!
腹筋が割れてて、見た目はいいかもしれないけれど、実用性はあんまりないんですよね。別に肉体労働やってるわけでもないし…
それどころか、「究極の作家から」はどんどん遠のいて行っちゃうんです。お腹がすき過ぎて頭がフラフラするし、寒いし、しょっちゅう風邪ひいてるし、お腹も壊しやすいし、そんなに小説なんて書けないんです。
筋肉なんて鍛えたって、いい小説が書けるようになるわけじゃないんです!三島由紀夫じゃないんだから!
※三島由紀夫は、昭和初期~中期の作家。ムッチャ体を鍛えてた筋肉マニア!最後は陸上自衛隊の駐屯地で割腹自殺する
その上、毎日、腕立てと腹筋の回数を増やしていったため、最後は肉体が悲鳴を上げて腰を悪くしちゃいました。
…というわけで、筋トレはやめてしまいました。別にいいコトなんてそんなにないのに(見た目がよくなる程度)リスクばっかり重なっちゃったので。
ただし、散歩の方はその後も続けました。全く運動しないってのは体によくないですからね。
こっちは正解!大正解!おかげで足腰もしっかりしてるし、基礎体力も最低限のレベルではあります。
ちなみに「ランニング」よりも「散歩」の方をオススメします。なぜなら、ヒザを悪くしないし、心臓にも負担がかからないので。
どうしても刺激が足りないって人は、「自転車」をオススメします!サイクリング!別に高い自転車なんて要りません。フツーのママチャリで大丈夫!これだったら運動量も結構あるし、短時間で鍛えられるので。
意外と、健康的な体を手に入れるのって簡単なんですよね~
noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。