「失われた時を求めて」(まんがで読破)

ヘイヨーさんが、Kindle Unlimitedで「まんがで読破」シリーズを片っ端から読んでいた時期に、「これは凄いな！」と思ったのが、「失われた時を求めて」ですよ。

失われた時を求めて (まんがで読破)

これ、何が凄いかって…
原作は超長い小説なんです！

近所の図書館に置いてあったので、「よっしゃ！読むか！」と気合いを入れて挑戦するんですけど、毎回、第1巻で挫折するっていう。

それをわずかマンガ1冊にまとめてあるんです。

で、どういうストーリーかというと…
1人の男性の人生を描いた作品なんですね。少年時代から、青年時代を経て、最終的に老人になるまでの物語。その過程で、様々な恋愛を経験します。

しかも、きわどいネタが頻繁に登場するんですね。特に「同性愛」ですよ。若い頃につき合ってた女の子が、二股かけてて、しかも浮気相手は女の子なんです。

作中に「ソドム」と「ゴモラ」っていう単語が登場するんですけど。ソドムっていうのが男性同士、ゴモラってのが女性同士の恋愛を指すわけです。この辺が、実に上手く表現されてるんですね～

ちなみにタイトルの「失われた時を求めて」って、何かというと。マドレーヌの香りなんですね。
老人になった主人公が、紅茶を飲みながらマドレーヌを食べてると、少年時代と同じシチュエーションになって、昔を思い出す。それで、冒頭のシーンにつながっていくって構成になってるわけです。

いずれにしても、あのムチャクチャに長い小説をマンガ1冊で理解できるってのは凄いです！