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「書くことについて」(スティーヴン・キング)

万人に共通の「小説執筆の手引き」などというものは、この世に存在しないかも知れません。

けれども、その中でも「これは、大勢の人に有効だろうな」という本はあります。それが、この本。
「書くことについて」(スティーヴン・キング著)


これ、どういう本かというとですね…
スティーヴン・キングが本気で「小説の書き方」を教えてくれる本です。

キングをご存じない方のために、軽く説明を入れておくと。ホラーを中心に名作を何作も世に出しているアメリカの作家です。

たとえば「ミザリー」「キャリー」「ザ・スタンド」「ダーク・タワー」シリーズなどなど。「スタンド・バイ・ミー」「刑務所のリタ・ヘイワース(『ショーシャンクの空に』のタイトルで映画化)」など、青春小説や感動作の書き手でもあります。

映画化された作品も多いので、ご存じの方も多いかと。


で、「書くことについて」なんですけど。本の中の3分の2くらいはキングの自叙伝だったり、普段考えていることだったりするので…ま、読み飛ばしても構わないかと思います(キングのファンは必読!)

残り3分の1程度が「小説執筆の手引き」になっているのですが。これが、非常に秀逸で、「小説を書いている人なら、誰もが1度は読んでおいた方がいい!」ってレベルです。

ヘイヨーさんなんて、この本、何回も読んでますからね(ページによっては、何十回とか、何百回も!)


たとえば、「小説を執筆する際の心の持ちよう」とか「周りの環境の整え方」あるいは「文法に関して」などなど。

特に、スティーヴン・キングの息子がサックスを習って挫折する話があるんですけど。これがムチャクチャいい話なんですよ!
小説だけじゃなくて、あらゆる習い事、能力習得の秘訣が書いてあります!(わずか3ページ程度のエピソードなんですけど、ここだけに数千円払っても安いくらい!)
※ちなみに、キングの息子は、サックスは挫折しましたが、父親と同じく作家になりました。

なので、「これから小説を書いてみたいな~」とか「小説を書いているんだけど、なかなか上手くいかない」という人は、この本を購入して何度でも読み返すといいと思います。

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