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地獄のSケン

「Sケン」っていう遊びをご存知ですかね?

床にテープで大きくSの字を書いて、Sの丸くなってる部分の内側が、自分の陣地になります。で、2チームにわかれて、敵の陣地に攻め込むっていうゲームなんですけど…

わかんない人は、Wikipediaの説明を読んでください♪


で、このSケンって、ムッチャハードな遊びなんですよ!

なにしろ、陣地から出ている間はずっと「片足でケンケンしながら移動しないといけない」ので!

やってみればわかりますけど、これムチャクチャ筋力と体力を必要とするんです。体重が重ければ重いほど、指数関数的に疲労度が増していきます。

当時、0.1トンを超えてたアブちゃんなんて、息をハアハア切らせながら、「もうダメ!死ぬ!」って叫びながら、リタイアしてましたから。

でも、小学生ってムッチャ元気だし、体重も軽いので、平気でこの遊びをやってるんですよ。児童館の職員さんやボランティアの大人にも「入れ!入れ!」「一緒にやろう~」って誘ってくるんですけど、まんまとその誘いに乗って参加しちゃうと、ヒザがボロボロにされるの確定です!


で、この時に青年はどうしたかというと…

激しい遊びは疲れちゃうので、もっとゆるい遊びを導入させようと思ったんです。そこで「スポチャン」ってのを流行らせようと思って、道具を買ってきました。

知ってます?スポチャン。スポーツチャンバラ!

剣道みたいに剣を持って戦うんですけど。棒の部分がスポンジになってて、柔らかい素材なのでどんなに相手を叩いてもケガしないようになってるんです。

で、喜び勇んで買ってきた道具を子供たちに渡した青年。どうなったかというと…

剣を手にした瞬間、メッチャ本気で相手をブン殴るんですよ!子供だから容赦ない!手加減ってモノを知らない!

龍虎乱舞とかエリアルレイヴ(※格闘ゲームの技)みたいにムチャクチャに敵を攻撃するんです!

…というわけで、物の30分もしない内に、スポチャン用の道具はボロボロにされて使い物にならなくなってしまいました。


さらに、新しい遊びを導入しようと思った青年。今度は、カードゲームを流行らせようと思います。

当時、「遊戯王」ってカードゲームを熱血番長と一緒にプレイしてたんですけど。それを児童館の子供たちにもやらせようと思って、新宿のイエローサブマリン(カード・ボードゲーム専門ショップ)に行って安いカードを大量に購入してきたんです。

遊戯王に限らず、カードゲームって「レアリティ」ってのがあって。レアリティが低いカードは安いんですよ。

遊戯王でいうと「ウルトラレア」とか「スーパーレア」ってのは滅多に出ないので値段も高いんです。普通の「レア」は、そこそこの値段。で、「ノーマルカード」ってのはいくらでも出てくるので超安いんです!イエローサブマリンで箱の中に何百枚も入ってて500円で売ってる!

それを大量に買ってきて、子供たちに配りまくったんですね~

「ノーマルカード」とはいっても、希少価値が低いだけで、結構強いカードもいっぱい入ってるんですよ。だから、たくさんそろえれば、まともにゲームができるわけです。

これは流行りましたね~!頭も使うし、Sケンみたいに体力も使わないし、一石二鳥でした!

ただ、児童館の職員さんの評判はあんまりよくなかったかも?いくら安いカードとはいえ、お金で売ってるものを子供たちに配りまくったので。

で、児童館の職員さんたちがどうしたかというと…本物のカードをコピーして子供たちに配ってました。

「そっちの方がマズくない?それって偽造なんじゃないのw」と思ったけど黙ってました。みんながみんなお金持ってるわけじゃないし。まあ、個人で遊んで楽しむ範囲なら、たぶんあのくらいは許容範囲なんでしょう。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。