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採用される側、採用する側のスタンス
識学のセミナーに参加し、タイトルのようなことを考えてみた。識学の基本概念はこちらをご確認ください。
その中でも「位置」という考え方のズレが採用という場にもあると感じた。
評価する側という「位置」
就職する前も後も会社を評価する側の機会が多い。社会の中にいれば、いつまでたっても消費者である。何を買うにしても商品やサービスを通じて、会社を評価している。
ただ、採用という機会の中では求職者・内定者という立場(位置)であれば会社を選ぶ権利だけではない。選ばれる(評価される)側である認識もある。当たり前だと思うかもしれないが、この売り手市場という市況感の中ではここが欠落してる人も見受けられる。また、最近の自由な働き方を推奨する流れによって、求職者側の「選ぶ権利」が先行しているようにも感じる。
企業側のスタンス
もちろん企業側も業績が上がっているからこそ人員募集が増えている。が、どんな人でもいいかと言われたら、そんなことは絶対にない。評価する立場というのは企業側にもある。そこには「採用基準」が存在し、企業によってその基準は変わる。
そして、採用担当者も会社から降ろされた目標があり、それが達成できなければ自分の給与が下がる。とすれば、闇雲に求職者に会って時間を使うわけにもいかないし、採用基準に見合う人を次の選考官に送らないと目標が達成されない。そうなると、より効果的に採用を進めなければならない。可能性が高い人材と合うには、学歴・職務経歴・実績などから判断することとなる。
評価される側という意識の欠如
求職者側に戻ると、そういった採用する側の背景を考えると入りたいと思うような興味が湧いた企業があるとしたら、評価されるような行動をとるべきだと思う。それを考えずに選考に臨んでいる人が多いと感じている。例えば、営業なのに実績を載せない(載せられないのかもしれないが。)、実績を金額だけで%を記載しない、部署内順位だけ載せる、昨年比だけ載せる・・・など、PRしたいのか数字意識が低いことを露呈させたいのか、魅せ方が悪い求職者が多い。また、ライター職志望で誤字脱字があるなど。このあたりは見られる意識(評価される意識)の欠如だと私は感じている。
私も数ヶ月前には求職者側だった。採用する側の状況を知る側ということもあったが、35歳というもはや若手のわの字にもかからない年齢を超え、実績など市場価値を求められることは感じていたので、PRできることはやっていたつもりだ。それでも評価しない(基準に合わないと判断した)企業は多くあった。
あるべきスタンスとは?
長々と書いてしまったが、売り手市場や転職奨励の外部情報に惑わされず、「評価される側」という位置を理解できた人ほど、自らがやりたいことができるという自由を手に入れられる。とはいえ、企業側も「評価される側」であることは変わりないので、その位置を理解しないといけない。私が話を聞きに行った企業でも、それを勘違いしている某有名スタートアップやベンチャー企業の採用担当者に会ったこともある。
大事なことは、どんな立場でも謙虚さは忘れずにいること。
当たり前のようでできていない場合が多い。自戒もこめて。
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