High school life ②

                6部作のラスト中編

散々な修学旅行が終わり
1週間の停学が明けて久々に登校したら
何故かクラスメイトが また増えていた……
見るからにオッサン！何処かの水産高校を
退学になり 編入して来たらしい ……オッサン
まぁ確かに年齢も1つ上だが 見た目は10程かな
ムードメーカーが また1人増え 不良が増えた
と、同時に隣りのクラスにもバカ野郎が……
つくづく変な学校だった

休み時間 いつもの様に廊下で喫煙していたら
あの看護科の晴美ちゃんが友達と やって来た
指には札幌で買った揃いの指輪
校舎裏に呼ばれ 真っ赤な顔で 付き合って下さい
と ……この子 他校の生徒でも無いし
ま、一緒の時間も沢山なら断るなんて勿体無い
何しろ 自分の基準では校内1可愛い子だから
その日から交際がスタートした

壁に修学旅行の写真
沢山の写真が壁を覆い尽くして飾られ
見た記憶も余り無いし、そもそも 修学旅行の
記憶が余り無いから 写真に興味が無かった
ただ、噂に流れた
たまたま、僕が1人で写っている写真
1年から3年までの女子生徒の7割が購入していた
男子生徒が購入したかは、定かでは無い！
もしかしたら、居たのかも……怖い……
頼まれて他校の女子生徒も買っていた らしい
僕の写真だけで、学校は儲かっただろうな！

晴美は毎日 弁当を作って来た
毎日 毎日 自分の分と僕の分を 良く出来た彼女だ
以外と幸せは身近にあるものだな と
学校には食堂が有在り 母親から貰った飯代
晴美の弁当は授業中に食べ 昼は食堂に
後はタバコ代とガソリン代  
晴美は長距離通学で、学校からの送迎バスで
行き来していたが、たまに寮の横に隠してある
バイクの後ろに乗せウチに来て 帰りは
帰宅するのに便利なバス停まで

そのバス停が！
JRの駅前 聡子、陽子、美香が通学に利用する駅
瞬く間に 僕に彼女が出来たと 各学校に噂が
流れて行く  凄まじいものだ……
中学からの女子仲間からは嫌味を言われ
晴美の事で、聡子、陽子、美香は昔の様に
仲良くなれたらしいけれど ……
他校の知らない女子からは脅迫の手紙
妬みとは、本当に怖い！
晴美との毎日が楽しく 学校へも休まず
そこへ！晴美の元カレからの呼び出し

ボクシング部
晴美の元カレを気にした事が無かったし
元カレは商業科 余り交流が無かったから
まさか、顔は知っていたが 国体のチャンプ
軽量級とは言え 国体のチャンプ
呼び出されたボクシング部 ……
仲の良い先輩も居る中で 彼は見事な恥を晒す
寝とった訳じゃ無し 付き合ったのは晴美から
告白されたからで、僕に非は無い！
が……修学旅行の時は付き合っていた らしい

リングに上がり
バンテージを巻かれグローブを付け ゴングが鳴る
元カレはプンプンだったのだろう ましてや
晴美の相手が僕だから…学校の女子生徒の7割が
写真を購入したと言われている僕だから…….
ただね、ボクシング部に入った事は無いが
中学からジムに通っていたのよ僕は！
ゴングが鳴って 止めようよ と何度も言った
無益だし、下らさすぎ もカレは聞く耳持たず
ジャブを繰り出し余裕の表情……
先輩にも頼んだ 中止して下さいよ と
その時 ストレートを貰い ………
カッチーン！ 階級違いだけどKOしてしまった

無理矢理の入部
もう、見られては仕方が無い 先輩が離さない
ボクシング部に籍を置き 試合の時だけ出る
そう約束して 倒れた彼とも仲良くなれた
ちゃんと晴美の事を話し 理解してくれて
認めて貰えた  だいたい誰かに認められなきゃ
駄目なのか？ 今だと そう思うよ
恋愛、バイク、ボクシング、仲間
ウチに溜まる連中もメンバーが変わって
近所の高校を辞めた奴や、途中編入のオッサン
また、そのオッサンが 1年の看護科の子と
付き合い出し 連れて来る……友達と一緒に
お陰で晴美は看護科の後輩から慕われて

ボクシング部に呼ばれ
国体の予選だと言われた 全く興味が無いのに
この話し面倒なので 結果から！
予選は通過 インターハイ出場資格
あのね、高校から始めた人と 前からやっている
人の差は大きいのよ当たり前に！センスも必要だけどね！ 
インターハイの日 晴美のテニスの試合を
応援に行っていた  見事なまでに怒られ
学校もクビになった  と同時期に 数名が
退学になっていてビックリだった！

晴美との時間が減ったと同時に 晴美を
送りに バス停までと玄関を出たら……
見慣れたチャリが……ちなみに僕の部屋は
戸建ての2階 ぶち抜きで12畳 
チャリの持ち主は下の部屋に居たらしい！
普段から鍵など掛けていないから
安心していた が、このチャリは ……
散々晴美との ベッドで汗をかき 送って
帰宅したらチャリの持ち主 陽子が……
寄りを戻したいと …… また汗をかいた
バカ！！！！

晴美と会う日が減り
学校へ行くと修学旅行の阿寒湖で一緒だった
仲が良い友と 2人だった …… ま、高校生なんて
そんなもの……かと思う  目が合ったが
3人とも何も言わず 晴美とは それ以来……
人の事を責められる立場では無いし！
静かに終わった 高校生活

また逆戻り
ウチに集まる仲間は昔の奴らに戻った
オッサンは浮気が、ばれトドメに暴行事件で
退学になり地元へ返った
ウチに来るのは中学からの仲間と近所の学校を
辞めた奴ら そして、中学の時 番格の1人と
言われた奴が増えていた……
女子以外は、学校を辞めたor辞めさせられた男子
バカの集まり バイクで走るのが何よりも
楽しかったし、お互いに顔や名前は知っているが
仲が良かった訳も無く話した事も無い奴まで
つるむ様になって 女子達が帰ったら
街中へバイクで繰り出す

やがて街中から峠へ
美術系の学校へ通って 学年2位の 女の子
の弟(勇)が仲間になり 近所の学校の後輩らしく
やっぱり退学になった奴 ………
コイツが速い！ 元々 山の中が実家
走りに行く峠の中腹 いやいや、マジで速い
が、白バイは更に上だった……逃げたと
思ったが、無事に白バイと 下って来た……
白バイ隊員の腕を侮るなかれ！

陽子と聡子
2人にバイクの運転を教え 逆に料理を教わり
母親が居る時は、オバサマ♡と 仲良くして
バイクで走る僕らを母親の車が陽子と聡子を
乗せて追い掛けて来る このイカれた家族
1度ならず 何度も やりやがる母親達……
退学して暇だった奴らも徐々に仕事に付き
僕は右手の拳を骨折した事でボクシングを
諦め F3と言うカテゴリーでバイクのレースに
ヨシムラのマシンを型落ちの中古でSUZUKIの
担当を通して買い バイク屋がサポートしてくれて
ライセンス取得してサーキットを走っていた
皆それぞれの道へと

   マシーンを愛し 女を愛し 走っていた頃

                 皆様😅こんばんは🌟
        本当に、ろくでもない高校生活💦
           バカ野郎の集まり 女子に弱い

では良き夜を🍀
真面目が1番だよ‼️
まぁ、バカやっていたから
解る事って多いのだけどね