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10分でなにをどう伝えるか…(今夜のプレゼンを考える)


今夜は「対話の先生塾」でお話させていただきます。

持ち時間は10〜15分。忖度なし、事例を含めて現場のリアルな話を遠慮なく話してくれ…との要望。

(お友達枠で招待できます。今夜9時から、ご希望の方はTwitterのDMにてお声かけください。)

さてどうしたものか。

10分だからね。できることは限られてる。「事例を盛り込みつつ、学校教育への問題提起的にディスカッションへの話題提供を」か…。

前提の確認は必要だから、紹介できる事例はせいぜい1つか2つ。そこにディスカッションにつながる話題性が必要。

前提の確認はこれ↓で十分。

うーむ…。

出せそうな事例を列挙してみるか。

・・・・・・・・・・

施設育ちの性非行Aくん

施設内でケツを掘られ、被害者から加害者になった。自他の境界があまいその子に僕は個別課題を課した。

極端な運動オンチのBくん

縄跳びもできない。水に入るとパニックになるBくん。僕がアドバイスすると30分後には二重跳びができた。2ヶ月後には平泳ぎで25m完泳。史上最も遅いスイマーが努力賞を受賞。

鉄格子を挟んで本気で怒鳴りあったCくん

少年院には「単独処遇」というのがある。トイレ付きのいかにも”塀の中”な部屋で一人で過ごし、自分の課題に集中する。前向きな流れで使うこともある部屋だが、集団内で感情的になった子は強制的に入れられる。

僕が休みの日に感情的になって単独室にいれられたCは、朝イチで部屋に顔を出すと不機嫌で八つ当たりをしてきた。

誰がお前に指導なんか頼んだんだよ!

と怒鳴る彼が、それでも翌日には僕の課題に取り組んだ。一体どうやったのか。

薬物依存でオセロの強いDくん

依存症は脳を蝕む。薬物依存の場合、薬を断っても突然、薬を入れた時の感覚が蘇ってきたりする。フラッシュバックと呼ばれるもの。

フラッシュバックに近い酩酊状態になると、会話が緩慢で思考もにぶくなる。

そんな彼がオセロの対局中に酩酊状態から抜け出した。その変化は誰も意図しなかったものだけど、見ているこちらには明らかにわかる変化だった。

万引きの理由を「お金がなかったから」としか言えなかったEくん

金がないことが非行の原因なら、3・11の被災者は一体何十万人が万引き犯になったのか。きっかけと原因の違いを明確にできない非行少年と指導者。

子どもの言葉に耳を傾けるだけでは指導にならない現実がある。

う〜む…

基本的なメッセージはたぶん…

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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。