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萬
2016年5月14日 13:21
明日見た夕べ満ちゆく彼方眠りは遠く目覚めぬ明かり瞼の奥へ去りゆく君は夜明けを厭う夢見る光
2016年5月9日 16:34
陽に差し伸べられた白く柔らかい掌のように支えることもできず しかし優しく包み込み水の底もっと深く身を任せ沈んでいくそして捕らわれた 細く透き通る指の内でやがて露にされる時を拒み 自らを絶え間なくすり抜け落ちる流れに委ね僅かに熱を帯びた まだ開かれたことのない胸に喉の奥もっと深く寄り添い結われた指先をほどき離れゆく遥か届かぬ水面へと 手放された体を注ぐ固く閉じられた瞼に触れるただ