子どもの主張がかき消される学級その2

我が家では、日々の生活を質の高いものにするために、自分が思ったことははっきり主張するように教えています。
もちろん、自分の意見を通すだけではただの我儘になるので、なぜそう考えたか相手に伝わるようにしっかり説明できないといけないこと、別の意見の方が正しいと思ったら、或いは多数であれば自分の意見を退けることも大事なことだと伝えています。
親として我が子が成長する上で最優先で身につけなくてはいけない能力だと思っています。

そんな中、6年生になる娘が学校での行事の進め方や、教師の考え方で納得いかないことがあると相談されることがありました。よくよく話を聞くと、我が家からして到底理解でいない言動が多々あり、憤りを感じざる得ませんでした。しかし、私たちの考え方が間違っている或いは、偏っていることも考えられるので、noteを作成し広く意見を聞きたいと思います。

今回はその1からの続きです。

級訓の変更

上に書いたとおり、子どもには自分の思ったことははっきり主張するようにと教育しています。同時に自分の意見が通ったら最後までやり通すこと、発言には責任が伴うことを常々伝えています。また、一度承伏したことを途中で捻じ曲げるのはマナー違反であるとも教えています。

その1で少し書きましたが、クラスで級訓を決めることになり子どもたちがアイデアを出し合いました。顔を伏せて挙手投票したところ、『脱皮』という言葉が多数票になりました。自分の殻を破って、新しい自分にトライしようという意味だそうです。しかし、担任からは『今のところ、一番多いのは脱皮ですが、これに決まるとは限りません。』と言われ、翌日担任より『級訓は“New me, Chenge we"に決定しました。』と発表されたそうです。先生曰く、脱皮だと響きが変なのでATのアメリカ人の先生に訳してもらったとのこと。

級訓のあり方って?

子どもたちは、なぜ級訓が変更されたかわからず、そもそも『脱皮=New me, Change we.』になぜなるのかも意味がわからない感じだったそうです。これには娘も納得いかず先生に話したそうですが、個室に連れて行かれよくわからない主張をされて話が全然噛み合わなかったそうです。
娘の主張として、級訓は黒板の上に飾られて毎日目にするものだから、意味だけじゃなくて、ビジュアルや響きも大事だと思うし、そもそも一回決定したものを先生の判断で勝手に変更して決めるのは納得できないというものでした。これは私も同感です。級訓はクラスの1年間のビジョンでありキャッチコピーです。意味だけじゃなく字体や全体のデザインなど全て含めて決定されるべきものだと思います。ですが、担任的には、意味が同じなんだからなんでいけないの?という考えだったようです。

不都合な意見

結局のところ、娘の主張が通り、もう一度みんなが納得いく級訓が考えられ。最終的に『脱皮 Change we.』と書いて、ニューミーチェンジウィーと読むことに落ち着いたそうですが、ここまで決定するのに相当な時間を要しました。これについて、後日の面談では、先生の主張があることはもちろんわかりますが、物事を決めていく上で子どもたちが納得するわかりやすい説明をすること、先生の意見をしっかり伝えること、順番を間違えなず決定事項を進めていくことをお願いしました。先生にとって不都合な意見が生じた時にその場凌ぎで決めていっても誰も納得しないし、時間がかかるだけですよともお伝えしました。この場では、担任はわかりましたと言っていましたが、伝わっていないなと感じました。現に、段取り力と説明責任の欠如が現れる事態が後々発生することとなります。

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