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お彼岸

進展のない月日の応酬
暗がり寒がり 切なさのボリュームと
いつか人間の血がなくなったら
空箱の台座のようにして過ごせるか
ひったくられた鞄の中に入れた
とても小さな記憶の糸屑
シュークリーム屋に寄るまでは
まだ曖昧だった生存の気泡
集合してねと電話があった
集合したくないとは断れない
煙になって空へ登るけど
心は今も骨の中に埋めてるつもり

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