アフリカ事件簿 #24 ~コラム:アフリカの花~
このnoteは、下記のマガジンで不定期連載中です。
アフリカに行くときに
楽しみにしていることがある。
それが、
ジャカランダ
という花だ。
初めて見たのは、ザンビアの首都ルサカだっただろうか。
転職して初めての出張がいきなり
ボツワナ→ザンビア→マラウィ→ボツワナ
というスケジュールだったので、
まだ出張にもアフリカにも緊張していたころ、
その花はわたしの前に現れた。
幻想的な、うすむらさき。
※日本でも一部の地域で見られるようです
日本の桜のような風貌だが、
日本の桜より長持ち(!)で、
南部アフリカでは10月から11月にかけて
咲き乱れている。
次にジャカランダを見たのは、
南アフリカ共和国だった。
南アフリカ共和国のネルスプリットという都市で
会議・研修を開催することになり、
しかも、ボツワナからノートPCを15台
陸路で持ち込んでいく、というものだった。
ボツワナの首都ハボロネから陸路で1日かけて
南アフリカ共和国の首都プレトリアに入り1泊、
さらに陸路で1日かけてネルスプリットへ移動する行程である。
プレトリアは、
かつて日本人の犯罪遭遇率200%(1滞在で2回遭う)
という噂を聞いたことがあったし、
このときも日本人の徒歩移動は行動規定で禁止されていたので(2018)
(プレトリアに住んでいる日本人の方は、
車で移動してショッピングモール内で歩いて運動していると伺った)
怖い場所だと思っていたのだが、
プレトリアで見つけたお手頃価格の宿は、
品のいいおばあちゃんのやっている
コテージのようなところだった。
そして、幸いなことに
その宿はWi-Fiがつながらず、
Wi-Fiがつながらないから
やむを得ず仕事ができなくて
親が持たせてくれたアニメ動画を
7時間くらい見続けたっけ。
そんな日に車で通った(なんせ歩けない)
10月末のプレトリア市街は
ジャカランダの並木で
うすむらさきの世界が拡がる。
あまりに幻想的で
あまりに甘美で
桜が好きな日本人は
きっと好きなんじゃないかな。
(わたしは桜も好きですが、
儚すぎるのでもうちょっと丈夫な
ジャカランダの方が好きかもしれない。笑)
翌日到着したネルスプリットでも
ジャカランダが満開で
仕事のプレッシャーや大変さが
一気に吹き飛ぶ、息を飲むような美しさだった。
しばらくジャカランダの季節の出張予定はないが、
もし今後南部アフリカを訪れる機会があれば
10月から11月にかけて行きたい。
どれだけカメラやビデオが高性能になっても
花の美しさやにおい、パノラマビューは
まだ圧倒的に「生」だと思うから。
でもみんながみんなアフリカまで
来られないと思うので、
(ちなみにオーストラリアでも見られたはず)
VRなんかがもっと発展したら、
日本にいながらジャカランダを楽しめるのかな~
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