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アフリカ事件簿 #6 ~「開発コンサルタント」と出会う~

記憶が混在しており時系列が思い出せないのだが、海外実地研修と前後して、就職活動の一環として大学内で開催されていた、海外開発コンサルタント協会(ECFA)が実施している「出前講座」なるものに参加した。

後から知ったのだが、「出前講座」は開発コンサルタントの認知度を上げるために、ECFAの広報研究会が不定期に大学等で実施している、授業のような就職説明会のような、そんな催しだった。

そこに講師として来ていたのが、わたしが新卒でお世話になる会社のHさんだった。Hさんが語る開発コンサルタントの世界、そして何よりもHさんの魅力に圧倒された。世の中には、こんなかっこいい大人がいるのか、と思った。そして、Hさんが多く語ってくれた中でもとりわけ記憶に残ったのが、

開発コンサルタント=(JICA+NGO)÷2+α

というキーワードだった。当時のわたしは

JICA(国際協力機構):外務省の実施機関であり、政策提言等、国の意思決定レベルに与えるインパクトがある一方で、調整や書類仕事が多い
NGO(Non Government Organization(非政府組織)):現場に入り込んで活動する一方で、与えられるインパクトは限定的

という(非常に勝手な)イメージがあったため(関係者の皆様、平にごめんなさいね)、開発コンサルタントは両者のいいとこどりをしたあげくに、+αまであるということ、さらに、数週間から数か月単位で日本と海外を行ったり来たりする仕事で、まさに海外実地研修で行った調査や分析に近いことを、どうやら仕事にできるらしい・・・

開発コンサルタントという仕事が、具体的への憧れに変わった瞬間であった。思えば、国際協力という単語を知ったのもこのときだと思う。

開発コンサルタントの仕事は、経験が問われるため中途採用しか募集していない会社が多かった中で、「新卒で開発コンサルタント」を募集している、そしてHさんのいるS社とご縁あり(面接で熱弁した)、わたしは開発コンサルタントとしての一歩を歩み出した。


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