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アフリカ事件簿 #20 ~そんな中でもはっとした言葉たち①~

このnoteは、下記のマガジンで不定期連載中です。

アフリカの人たちと働いていて、
基本的には「は?」とか「え?」の連続なのであるが(笑)、
たまに不意に投げかけられた一言に
心を動かされたり、
自分の小ささに気づかされたりすることもある。

その中でも、特に印象的だった言葉を紹介したい。

①あなたには十分に時間がある

モーリシャスという国で行う国際会議の準備中。
わたしは焦りに焦っていた。

というのも、南部アフリカ16か国の言語である
英語・フランス語・ポルトガル語
の通訳手配にあたり、
南アフリカ共和国からモーリシャスに
通訳を合計4名を派遣しなければならないのに、
会議の数日前に通訳スタッフ1名が急病に!

急いで代わりの通訳を探して、
契約を結んで、
ビザ発行に必要な招待状を書いて・・・

と、わたしが焦りに焦っていたときに、
会議を開く会場に到着して
噴水やらモニュメントを楽しんでいる
ボツワナ人スタッフ。

彼女がわたしに「一緒に写真撮らない?」
と話しかけてきたとき、
わたしの怒りと焦りが爆発。

「わたしには時間がないの!!」

とキレ気味に八つ当たりしてしまったところ、
彼女は意に返すでもなく一言、

「You have plenty of time」
(あなたには十分に時間があるわよ)

 
最初は何を言われたかわからず
鳩が豆鉄砲を食ったようになってしまったのだが、
脳が音を認識して翻訳して

「あなたには十分時間があるわよ」

と言われたと理解したころには、
「いや、そんなわけは・・・!」
という気持ちが
「あれ、もしかしてそうかもしれない?」
というモードに変わっていました
(一緒に写真撮ったw)。

あれから、焦るたびにわたしの脳裏に
ちょっとムカつくその
ボツワナ人おばちゃんスタッフの顔と(笑)

「You have plenty of time」

がよみがえる。

「時間がない」は本当か?をかえりみる。

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