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読書記録Vol.65『人生のこつあれこれ2013』よしもとばなな・著

に続きまして、No.65も
よしもとばななさんの
エッセイシリーズ
「人生のこつあれこれ2013」

人生のこつあれこれ2013

最初は図書館で見かけて
何気なく借りたんだけど
読んだら泣けて泣けて
好きな言葉に貼っている付箋が
いつも以上にすごいことになって。

図書館に返す前に自分でも買って、
付箋貼り換えました。笑

付箋からの一部抜粋。

一瞬一瞬を味わおうとすることは、しがみつくってことで、よく桜井会長がおっしゃっているように、しがみついちゃだめなんだ、とほんとうに今ならわかる気がする。力を抜いてふんわりしているからこそ、いろんなもの(運とか奇跡とか)が入ってくることができるんだ、と思う。

「いまが大事」って
よく聞くけれど
いまだけ見て
いまに執着するのは
何か違うらしい。

「アルケミスト」という本で、主人公が
『二滴の油が入ったティー・スプーンを持って、
 その油をこぼさないように
 広い宮殿を2時間かけて探検してこい』
と言われていたことを思い出した。

「人生のこつあれこれ2013」では次のように続く。

力を抜いてふんわりしているからこそ、いろんなもの(運とか奇跡とか)が入ってくることができるんだ、と思う。
一瞬と一瞬の間には、異様に大きな隙間がある。
(中略)
これがいつも見えていたら、取り放題のやり放題だな、と私は思うけれど、欲があるとさっさとその空間は消えてしまうのだ。
そこで大きな鍵となるのが、身体である。
おなかの下、いわゆる丹田のあたりに太陽みたいなものがあってぽかぽかしている、その感覚があるときが、瞬間と瞬間の隙間を見ることができる絶対条件だ。

文章で読むと、
「なんだこれは?」
という気もするんだけど
でもわかる気がする。

夢中になってるとき
集中しているとき
時間があっという間に過ぎるとき

の意識って

頭じゃなくて
身体だと思う。

わたしが思い出すのは
カフェのバイトである日
急に身体が軽くなって
動けるようになったことや

部活のソフトボールの練習で
ある日異様に集中していて
全てのストライクゾーンの球を
ヒットにできる、
ストライクゾーンを外れた球は
見逃すかカットできる、
と思えた打席があったこと
(実際できた)

やっぱり感覚は「身体」だった
あの感じなんだろうなーーー

夢中になっていると
一瞬が永遠に感じる。
気づいたら平気で
2時間3時間経ってる。

・・・見えていたら
取り放題、やり放題だけど
欲があると消えてしまう。
むぅ。笑

でも
そんな瞬間を
そんな状態を
人生でまた味わえたら
やっぱりそれは
素敵なことだな
って思います。


みほ

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