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#短編小説
🌜【音読】斎藤さんの話。
読み手 エモジ エマ
"斎藤さん"は私がまだ幼稚園児だった頃から逆さまだった。
近所の桜並木にぶら下がっていて、私が通る度、斎藤さんは必ず手を振ってきた。
お母さんに聞くと「見ちゃいけません」と言った。それでも斎藤さんは私へ手を振る。大学生になった今でも。逆さまで。笑顔で。次は話しかけてみようかな。
読み手 エモジ エマ
"斎藤さん"は私がまだ幼稚園児だった頃から逆さまだった。
近所の桜並木にぶら下がっていて、私が通る度、斎藤さんは必ず手を振ってきた。
お母さんに聞くと「見ちゃいけません」と言った。それでも斎藤さんは私へ手を振る。大学生になった今でも。逆さまで。笑顔で。次は話しかけてみようかな。