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コルクラボマンガ専科 第一期①「いま、マンガ家を目指す君へ」

コルクラボマンガ専科 第一期①「いま、マンガ家を目指す君へ」

コルクラボ専科マンガコース(通称 コルクラボマンガ専科)は、サディことコルクの佐渡島庸平さんが立ち上げた、プロのマンガ家を本気で目指す人たちが学ぶ場所です。参加者は「表現力」「技術」「マンガ家としていきていくための知識」を、約6ヶ月をかけて習得します。

2019年3月7日、一期生50人が初めて集合しました。このnoteでは、初回講座で得た学びを、ライターチームの きゅうたろう の目線で一部ご紹介

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「カムイ伝」をどう表現すればよいのか(その2)〜「白土三平伝 カムイ伝の真実」

「カムイ伝」をどう表現すればよいのか(その2)〜「白土三平伝 カムイ伝の真実」

(承前)

ようやく、読み始めた「カムイ伝」シリーズだが、進むにつれて何かの助けが必要に感じた。そんな時に、見つけたのが毛利甚八が書いた「白土三平伝 カムイ伝の真実」だった。

マスコミ嫌いの白土三平に寄り添いながら書かれた「白土三平伝」は、白土作品を読み解く上での、重要な参考書である。

白土三平は、三部作となる予定であった「カムイ伝」を完成させることなくこの世を去った。残念ではあるが、それこそ

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「カムイ伝」をどう表現すればよいのか(その1)〜白土三平の偉業

「カムイ伝」をどう表現すればよいのか(その1)〜白土三平の偉業

名作と言われるマンガは数多くある。その中でも、白土三平の「カムイ伝」シリーズは、大きな山脈のようにそびえ立っている。

作品を発表するために、マンガ雑誌の創刊まで紐ついたのは、 手塚治虫の「火の鳥」ー「COM」と、「カムイ伝」ー「ガロ」だけであろう。

その「カムイ伝」シリーズ、「カムイ伝全集」版で第一部15巻、第二部12巻、「カムイ外伝」11巻、全38巻の超大作である。

私は随分前に購入して

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遂に出た完全版〜光瀬龍/萩尾望都「百億の昼と千億の夜」(その1)

遂に出た完全版〜光瀬龍/萩尾望都「百億の昼と千億の夜」(その1)

先月、萩尾望都がアメリカのマンガ賞、“アイズナー賞“で"コミックの殿堂入りを果たした“という報道があった。正式には、“The Will Eisner Award Hall of Fam“である。ちなみに同賞はおびただしい数の賞があり、アメリカのコミック界と日本の構造的な違いを感じるが、まずはおめでたい。

私は萩尾望都作品はかなり読んでいるが、数年前からデビュー作から年代順に読み返している。直近は

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