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二本立て【夢日記#13】

噺家さんの付き人になっていた。
私の付き人歴は長いらしいのだが、
一番年が若いらしく他の付き人や
マネージャーからも全く相手にされない。
師匠からの指示を伝えても
実行してくれることなど皆無、
師匠がいないところでは
他の付き人、マネージャーの私に対する暴言が甚だしい。
困ったものだ。

ある日、劇場の1階から4階までつながっているらせん階段いっぱいに、
椅子の骨組みとクッションが積み重なっていた。
それを片付けてほしいということで、
無理は承知で彼らにも伝えたのだが、
上記の通りで「てめぇ一人でやれや!」という返事。

仕方ない。
一人でやることにしよう。
しかしどこから手を付けようか。
考えながら階段を上っているうちに
様子がおかしいことに気づく。
見たことのないふすまがある。
しかも蜘蛛の巣がはっていたり、
ところどころ傷んでいたり。
この階段は4階までしかないはずなのに、
そこはあるはずのない7階。
何気に噂されていた開かずの扉らしい。
どこからパラレルワールドに紛れ込んでしまったのか。


場面は変わって、
目の前に見知らぬおじさん。
うちの会社に文句を言いに来たようだ。
言い分によると
うちの会社のごみの出し方が悪く、
燃えるゴミの中に生ごみ等が混ざっており、
回収の際にそれが漏れ出し、
勤務日初日にしてトラウマで仕事ができなくなった。
ということらしい。
しかし社内は生ごみと燃えるゴミはきちんと分けているし、
中から何か漏れ出すほどの捨て方は絶対にしていないのだ。
他のフロアのじゃないか?と伝えても
うちの会社だと言い張る。
他のフロアはそれなりに大手なので、
言いやすい弱小のうちの会社を選んだものと思われる。
働きたくない言いがかりなのだろう。
そもそもその程度でトラウマになるなら、
こんな仕事をするんじゃないよ!

そんなこんなで家について部屋に入ろうと思ったら、
そのおじさんがいた。
どうやら隣に住んでいたようだ。
やばいのが来たなぁと思って部屋の鍵をあけてドアを閉める。
真っ暗。
おかしいと思って電気のスイッチを探す。
電気をつける。
部屋の広さがトイレほどのスペースしかない。
しかも窓なし。
仮設トイレのトイレなしの空間という感じ。
わしゃ、こんなところに住んどったかのぅ?
足を伸ばすこともできない。
あぐらか正座が精いっぱい。
壁、激薄。
この空間でどうやって生活していたのか。
もちろん洗面所も何もなく、
風呂、トイレ、炊事、洗面所は共同で
外にあるらしい。

呆然として目が覚めた。
本日の夢は二本立てでお送りしました。

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