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『音楽思想史』(目次)

はじめに

「音楽思想史」とは何だろうか。
 いや、この問いを投げかけている筆者自身も、実は「音楽思想史」について詳しくはない。むしろこれから本書を書きながら「音楽思想史」について学んでいこうと考えている。
 「音楽思想史」という分野に興味を持ってしまったのは、小学館がWeb上で公開した小学館の図鑑NEOメーカーで、ふと『音楽思想史』という表紙の画像を作成したからである。この時「音楽思想史」という分野があるのかどうかは知らなかったが、調べてみるとresearchmapの研究キーワードに「音楽思想史」を指定している学者が5人いることがわかった。
 筆者は生まれてこのかた音楽についての専門教育を受けていない。そのため、筆者は「音楽思想史」の著者としては分不相応かもしれない。にもかかわらず、筆者は「音楽思想史」について取り組んでみたいという挑戦心を抑えることができない。
 以下に大まかな章立てを提示するが、これはまだ構想段階である。実際に書いてみて、それぞれの項目がどのような内容となるかは全くわからない。これはいわば「研究計画書」のようなものであって、今後修正を何度も施す予定である。

『音楽思想史』目次(予定)

第一章 (西欧)音楽思想史概論
 「音楽」とは何か/ムーシケー:音楽の神話/デモクリトスとアリストテレス:自然の模倣としての音楽/ルソーとヘルダー:言語起源論における音楽/スペンサーとヴァラシェク:音楽と社会学/

 間奏曲(インテルメッツォ)① 日本の音楽思想史

第二章 ルソーと音楽
 はじめに/ルソーの音楽に関する著作/『近代音楽論考』(1743年)/『百科全書』の音楽関係の項目(1749年)/『フランス音楽についての手紙』(1753年)/『音楽辞典』(1767年)/草稿『言語起源論』(1781年)

 間奏曲(インテルメッツォ)② オリエンタリズムと音楽

第三章 アドルノと音楽
 アドルノと音楽/文化産業とポピュラー音楽/通奏低音としてのヘーゲル美学/『新しい音楽の哲学』(1949年)/『ヴァーグナー試論』(1952年)/『不協和音』(1956年)/『音楽論集』(1959年)/『マーラー:一つの音楽観相学』(1960年)/『音楽社会学序説』(1962年)/『幻想曲風に:アドルノ音楽論集』(1963年)/草稿『ベートーヴェン:音楽の哲学』(1993-1994年)

 間奏曲(インテルメッツォ)③ ジェンダーと音楽

第四章 ポストモダンと音楽
 ヴェイパーウェイブからシティポップへ——〈ノスタルジア〉としての音楽

あとがき


参考文献(予定)


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