1110 繋がる音がした
今日は出勤最終日。なんとか、DVDを返し、さらにはお礼の菓子折りを上司2人に渡した。感謝の気持ちをあまり言葉にできなかったけれど、その気持ちを自分の中で噛み締めながら。伝えなきゃ意味ないだろうというツッコミは受け付けない。
最近会う人に学生時代の残りをどう過ごすべきか迷っているという話をする。まあみんな口を揃えて「旅行」というのだが、それに+αでみんな独自の答えを出す時もある。今日あった上司に言われたことは、
「在学時代は大して利用していなかったけれど、卒業して初めて大学の図書館の偉大さを知った」
であった。たしかに。たしかに日本語の本はもちろん、洋書も学術書もDVDもなんだって借りられる。それもタダで。当然学費として納めているけれど、これが一番元を取れていない部分なのではないだろうかと思いながら彼の話に深く頷いた。
今日は打ち上げだった。まだしばらく時間がある中で、始まる時間までスマホやPCを見ながら時間を潰した。もっと上司の話し相手となり、楽しく時間を使えたならよかったのだけど、どうしても口下手な私は少し気まずい時間を耐え忍んだ。
上司は人と話すのが好きな人だった。「ちょっとそっち行くから。」と机越しには人と話していると、その人の元まで自ら行き雑談をするのである。心の底から人と話すのを楽しんでる人で、同時に〇〇が好きで。愚痴をこぼす時の彼に若干の苦手意識は芽生えるが、彼に私は強い憧れを抱いている。そんな彼の元だったからこうして4年間あそこで働き続けたのかもしれない。
この先の人生がどうなるのやらわからないけれど、この経験がきっと何かに繋がる気がする。それは目に見えるものかもしれないし、目に見えないものかもしれない。それでもそこで生まれた繋がりがあって、それを私は心底大事にしたいと思った。ボランティアの方の前で私を褒めてくださり名刺をいただくことに。それも小さな繋がりで、それが切れるぬように私は来年も足を運ぼうと決意した。
飲み会では相変わらずうまく喋れず振る舞えず。それでも、酔いのせいかもしれないけれどなんだか気分はそんな悪くない。コミュニケーションが苦手とほざく私は人と繋がるということが大好きなのだ。
明日もバイトの後輩に久しぶりに会えることを楽しみにしていたり。さらに明日は祖父母に会える。明後日にはちょっとした挑戦が待っている。
改めて感謝の気持ちで満たされる。友達がいるかすら怪しいと思ってしまう私だが、それでも細い縁がたくさん伸びていて。私はそれらを強く握っていようと思うし、そんな細い縁をもっとたくさん牛耳って、手繰り寄せて。この世界との繋がりを増やせていけたらいいなと思う、そんな1日だった。
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