共感することが得意なタイプの脳(EQ>SQ)
システム化(パターンを見つける)が得意なタイプの脳(EQ<SQ)
後者の極端なケースがアスペルガー症候群、自閉症と呼ばれる状態になるが、それにまつわる実験や検証について書いてある書籍。巻末には参考文献と一緒に、EQ、SQ、AQのテストが付録されており、自分の脳のタイプを調べることができる。
この記事ではASD(アスペルガーの人)の特徴を引用するが、これは彼らを攻撃する意図ではなく、同じ悩みを持つ人に共有されることを目的としている。
・雑談、会話
・法則を見つけることに夢中になる
・友だちが少ない
数少ない友人も変わったところがあり、そしていつの間にか疎遠になる。友人関係を保つための努力をしないためである。
・他人の感情が苦手
誰かの感情についての話題を持ち出しても、彼らはあまり興味を示さないというか「避けようとする」(予測不可能なので)
・環境
彼らは環境を整えれば能力を発揮するが、環境が合わないと何もできず、まるで「真水に入れられた海水魚」のようだと感じる。抑うつ状態になり治療を受ける人もいる。
・極端になりやすい
政治などの見解でも白か黒かハッキリしており、自分の信念が正しいと固く信じている。
・急な予定を嫌う
・結婚について
著者のサイモン・バロン=コーエンと、映画俳優のサシャ・バロン=コーエンは従兄弟らしい。。
内容は素晴らしいのに、タイトルのせいで「話を聞かない男、地図が読めない女」みたいな本の二番煎じのように見えてしまうのが残念。
原題は「The Essential Diffrence」
紹介した本は絶版なのですが、こちらはkindleでも発売されています。
雑談が下手なことを気に病んでいたとき「あなたはこの本を読むといいかも」と教えてくれた人に、本当に感謝したい。
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追記
(2024.04.23)
まだ読めていないのですが、こちらの「テクノ・リバタリアン」に登場する人々は、このASD特性が強い天才の人たち?
彼らが富を得て作ろうとする世界だと、イメージとして「巨大IT企業クラウドの光と影」「すばらしい新世界」みたいな "合理的なディストピア" だと思うのだけど、そのあたりも確認というか気になるのでそのうち読みたい。