少子化がテーマの3作品
「異次元の少子化対策」というフレーズを見て、少子化と関連した作品をいくつかの思い出したのでメモしておきます。小説、映画、ノンフィクションから。
「殺人出産」
10人産めば1人の人間を殺しても良い、という制度ができた世界。村田沙耶香さんの短編小説です。Amazonのレビューもかなり数が多く投稿されていて、それを読むだけでも結構楽しい(もちろん賛否両論です)
「蝉スナック」という昆虫食も作中に登場していて、とても今っぽいところが不気味です。
村田さんの小説「コンビニ人間」の解説にあるベビーエンドの話も印象的です(解説はkindle版には掲載されておらず、文庫版のみ収録)
最新作の「信仰」はカルト宗教を作る話なのですが、昨年の統一教会問題が出てくるよりも前に発表されていて、時代の空気に敏感というか、タイミングがすごい作家さんだと思いました。
「ロブスター」
45日間でパートナーを見つけることができなければ動物にされます。映像のコントラストが強くて怖そうに見える予告編ですが、そんなに暗い映画ではありません。
ちなみに、「ロブスター」の由来はジョセフ・コンラッドの詩からきているそうです(原典は未確認)
「バチェラー/結婚しない男の心理」
著者のチャールズ・ウェラーは他の訳書はないみたいなので、この本を書いたあとにどのような人生を歩んだのかは不明です。
「母親になって後悔している」(追記)
youtubeで見つけた著者インタビューです。
こちらの書籍は2022年3月に出版されたそうなのですが、図書館のホームページをみると、現時点(2023年2月)非常に多くの予約が入った状態でした。
「母親になりたくなかった」という声は、その声自体が良くないものとして断罪されてしまう、言ってはいけないような空気があると思います。それでもこのように多くの人が関心を持っているということが、たぶん何かのヒントになっている気がします。
タイミングを見て読んでみようと思ってます。
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