「愛を科学で測った男」 ― 異端の心理学者ハリー・ハーロウとサル実験の真実
ハリー・ハーロウは、「子供には愛情が必要」という、今では常識となっている学説を科学的に証明した人物です。それまでの心理学界の人々は、子どもを抱くことに反対していました。
しかし刑務所の受刑者が出産した施設では、管理が行き届いていないにも関わらず赤子の死亡率は低かったのです。受刑者が自分で子供の面倒を見る必要があり、彼女たちはみな「抱きしめたり優しくなだめたり」していました。
このことから、肌のふれあいの有無が赤子の生存率と関係しているのではと研究が進められ、それらが有効で