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ビリヤニをおいしく食べる



 ビリヤニは日本でもインド料理店を中心によく食べられるようになりました。インド風「炊き込みごはん」ともいわれるようですが、作り方はかなり複雑なようです。

 さて、毎度の中野の「南印度ダイニング」です。ビリヤニセットは複数ありましたが、エッグビリヤニセット@¥1,320を頼みました。


1.南印度ダイニングのビリヤニ

 日本人はどうも、例えばワンプレートで複数の料理が並んでも、「一品一品」順番に食べることが多いような気がします。(例えば上記のように(日本式に!)サラダが付いたときに、サラダだけを(フォークを使って!)食べませんか?自分もそうしていたし、その日の日本人のお客さんは(カレーですが)みんなそうしていました。)。
 しかし、ここはインド式。「混ぜて」食べてみます。
 ゆで卵は2個入っていました。作り立てで熱かったので手で崩すのは諦めて、フォークを使って崩します。
 そして、ライタ(ヨーグルト)をかけます。更にここでの日本式のサラダも混ぜてしまう。
 どうですか! 一つのお皿で3種類の味が楽しめる!
(一粒で三度おいしい!というやつですね)
 これがインド式のおいしい食べ方!って学びました。
 確かに「混ぜる」って様々な料理があって、韓国のビビンバも典型の一つです。(ここでもなかなか日本人は豪快に混ぜるより、ちょこちょこ、って混ぜてしまうような気がします💦)しかしそれでも1種類であって、3種類の味にはならない!
 いやあ、おいしかったです。更に楽しかったです。ごちそうさま!

2.チャイ(テタレ)


 食後には、パフォーマンス付きで、チャイを出してもらいました。
 熱さを冷ますのと、まろやかさを加えるために、勢いよく上から下に落とすのを繰り返します。そして下記の泡立ちのチャイができます。

顔つきはいかついが実は優しい店主ダスさん

 これって、基本的にマレーシアのテタレなのですね。マレーシアには、南インドの食文化が広く伝播されています!
 しかし、改めて思ったのですが、南インドの食文化は、まずは日本では、「伝統」を強く守っているように見られます。たぶんマレーシアや南洋でも同じではないでしょうか。そして、様々なカレー料理も、「南インド式」伝統料理と「マレー式」「中華式」と、現地化された両者があるのではないでしょうか。例えば「ナシカンダル」って、ペナン発祥と言われるカレー料理があります。客の選んだカレーを、ワンプレートに盛り付けてしまう料理。
 しかし、「テタレ」は、南インド伝統ながら、マレーシア全土で飲まれています。これは、伝統ではなく現地化なのでしょうか?例えばインドのチャイはスパイスを入れて牛乳を使うが、テタレはスパイスは使わず練乳で甘くする。マレーシア各地にある「リトルインディア」の南インド伝統のレストランでは「テタレ」ではなく「チャイ」が出るのでしょうか。

3.フィッシュヘッドカレー

 フィッシュヘッドカレーはシンガポール発祥、と言われています。マレーシア各地でもフィッシュヘッドカレーは食べられ、それらはシンガポールのリトルインディアで食べられるフィッシュヘッドカレーとどう違うのか確認してきたいのですが、そもそも素朴な疑問で「本当にフィッシュヘッドカレーはインドにはないの??」って思っていました。
 南印度ダイニングのダスさん
「南インドでは家庭料理としてフィッシュヘッドカレーを食べます。しかし、レストランやホテルでは食べません」
 なるほど! シンガポールで「外食高級料理」としてレベルアップさせたんですね!納得です。


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